年越しで日本映画の至宝「黒澤明作品」一挙放送! (1/2ページ)

まいじつ

(C)Shutterstock
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大みそかのNHK BSプレミアムで恒例になっている『年越し映画マラソン』の今年のラインアップは、黒澤明監督作品『七人の侍』、『生きる』、『用心棒』、『椿三十郎』、『赤ひげ』の計5作品だ。過去には高倉健の主演作を一挙に6作品放送したり、『ゴッドファーザー』シリーズなど、映画好きにはたまらない作品が並ぶが、今年は日本映画の至宝ともいえる“黒澤映画”の登場とあって、いま一度じっくり腰を据えて鑑賞してみるのもいい機会だろう。

「今回放送される黒澤映画は、どれももはや説明不要というほど有名な作品ばかりですが、実はまだ見ていないという人も多いのです。『七人の侍』が封切られたのは、63年前の1954年(昭和29年)ですから、特に若い世代の人は、よほどの映画好きでもない限り、わざわざ見ることもなかったでしょう。7人の侍が百姓に雇われ、村に襲い掛かってくる野武士たちに戦いを挑むというストーリーは、そのダイナミックなアクションシーンと相まって、公開後から瞬く間に日本映画史に残る金字塔を打ち立てました。いままでの時代劇にありがちな、いわゆる“チャンバラ”を排して、リアルな戦闘シーンを取り入れた革命的な作品でもあります」(映画雑誌ライター)

半世紀以上前の作品が海外でもいまだに高評価

今年もイギリスのエンパイア誌が読者投票による『史上最高の映画100本』を発表したが、日本映画からは『千と千尋の神隠し』(80位)と七人の侍(73位)の2作品だけだった。七人の侍は、順位的には大したことがないと思われるかもしれないが、2010年には同ランキングで1位に輝いているのである。また、この年はほかにも第22位に『羅生門』、44位に『生きる』、98位に『乱』がランクインを果たしている。毎年続々と新作が封切られるなかで、2010年当時に56年も前の作品がトップに輝くのだから、いかに七人の侍が世界的に評価されているかが分かる。

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