「大学生の7割がバイト」日本は世界でも珍しい国

まいじつ

KAORU / PIXTA(ピクスタ)
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アメリカの大学生は約4割、ヨーロッパの大学生は約3割に対し、日本の大学生は約7割がアルバイトを経験している。

日本の学生アルバイトといえば居酒屋やカフェの店員がすぐに頭に浮かぶが、実際、大手アルバイト情報サイトによると1位は『飲食・フード』、2位は『オフィスワーク・事務』、3位は『接客・サービス』となっている。

では、日本以外の国の大学生はどんなアルバイトをしているのか。

「アメリカでは、12歳以下の子供だけで留守番させることが法的に禁じられている(州によって詳細は異なる)ため、ベビーシッターを短時間雇うことが一般的であり、学生のアルバイトとしてベビーシッターが人気です。イタリアでもバイトをする大学生は少ないですが、イタリアの労働契約では週40時間までの『full-time』と週24時間までの『part-time』の2種類に分けられており、短時間の『part-time』が、日本のアルバイトに近い雇用形態です。アジアでは、ベトナムの学生は旅行の観光ガイドのアルバイトが学生に人気があり、韓国では賃金が安いことや両親が子供にアルバイトをさせることを好まないこと、大学の卒業条件が厳しいことなどから、大学生は日々図書館で勉強し、アルバイトをする人は少数派です」(大手バイト情報サイト関係者)

賃金を稼ぐためだけではない

約7割がバイトしている日本の大学生は、学業の方は大丈夫なのだろうか。

「日本の大学生はバイトに対して“お金を稼ぐ”だけではなく“社会と触れ合う経験”や“企業が新人に求める能力を育成する場”としての要素を求めており、これらの要素は、現在の日本の学校教育システムでは得難い経験であることから、バイトをする学生が多いのでしょう」(同・関係者)

単にお金を稼ぐだけでなく、社会人になるまでの“助走”という意味合いもありそうだ。そういえば東京外国語大学を卒業した俳優の鈴木亮平は、NHKのバイト経験者で、スタッフからアゴで使われていたが、いまでは今年の大河ドラマの主役に抜擢され、逆にアゴで使う立場になっている。

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