貴乃花親方が逆襲に出る相撲協会抗争 (1/2ページ)

週刊実話

貴乃花親方が逆襲に出る相撲協会抗争

 踏んだり蹴ったりの裁定だった。年明け早々の4日、昨年末の臨時理事会で決議された貴乃花親方(45)に対する理事解任案を審議する評議員会が両国国技館で開かれた。
 結果は、予想通り。約1時間の協議の結果、全会一致で解任案は承認され、貴乃花親方の史上初となる理事解任、2階級降格の役員待遇委員が決まった。
 貴乃花親方は相撲協会からの電話連絡で、「分かりました」と答えているが、まさに腹わたが煮えくり返るような屈辱の決定だったに違いない。審議は終始、協会ペース。しかも、終了後の記者会見で元文部科学副大臣の池坊保子議長(75)から侮辱的な言葉まで浴びせられたのだから…。

 審議の模様を、協会関係者は次のように明かす。
 「今回、池坊議長を含めて出席した委員は5人(2人が欠席)でした。そのうちの3人は親方出身の委員です。席の配置は、その3親方が池坊議長の正面に座り、池坊議長から1人を挟んだ横に八角理事長(元横綱北勝海)が座っていました。つまり、3親方からみれば斜め横に八角理事長がにらみを利かせていたことになり、これではなかなか理事会案に正面切って反対はできません。案の定、3親方のうちの2人、大嶽親方(元十両大竜)は貴乃花一門、二子山親方(元大関雅山)も貴乃花シンパと言われていますが、何の反論もできず、揃って挙手して理事会案通りになりました。完全な理事会側の勝利です」

 これに輪をかけたのが、池坊議長の会見だった。解任の理由として「暴行事件で相撲協会に報告義務を怠ったこと」と、「危機管理委員会の聴取に協力を拒否したこと」の2点をあげた。理事会とまったく同じだ。
 問題はこの後。池坊議長は甲高い声で次のように指摘したのだ。
 「相撲道は、礼に始まり、礼に終わる。(貴乃花親方は)上司であり(横綱の)先輩でもある八角理事長が何度電話しても、まったく応答がなく、折り返しの電話もないというのは著しく礼を欠いていたのではないか。今後は解任の決議を真摯に受け止めて反省し、協力し合い、礼を持って行動していただきたい」
 そこには、「どうして電話に出なかったのか」と、貴乃花親方の気持ちを案ずる配慮は微塵もなかった。

 どうして貴乃花親方は電話に出なかったのか。

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