知性の高い人に強い性的魅力を感じる「サピオセクシャル」。魅力を感じる知性のピークはIQ120(オーストラリア研究)

カラパイア

知性の高い人に強い性的魅力を感じる「サピオセクシャル」。魅力を感じる知性のピークはIQ120(オーストラリア研究)
知性の高い人に強い性的魅力を感じる「サピオセクシャル」。魅力を感じる知性のピークはIQ120(オーストラリア研究)


 みんなが同じタイプの人しか好きになれなかったら人類に繁栄は望めない。それぞれ好みのタイプが違ってるからこそ、うまくマッチングされていくのだ。その相手が見つかり、相手も自分のことを気に入ってくれればの話だけども。

 まずは外見から入っていくかもしれないが、内面も大事だ。外見には目をつぶれるほどの「惚れポイント」がある。優しさ、寛容さ、面白さ、そして知性もそうだ。

 最新の心理学の研究によると、「高い知性」にどうしようもなく惹かれる人がいるそうだ。結婚する相手に「知性」を求める人は多いが、特に高い知性を求める人の中には、そこに「強い性的な魅力」を感じているという。

 ただしその知性は極端に高すぎてもだめだ。IQ120がピークなのだという。
 この性的趣向を「サピオセクシャル」という。
 
・高い知性に性的魅力を感じるサピオセクシャル

 「知性」が配偶者を選ぶにおいてかなり重視される特徴であることは、これまでの数多くの研究が示している。

 今回、西オーストラリア大学のジル・ジニャック博士が注目したのは、性的な魅力として高い知能を挙げる人たちである。

 こうした人たちを「サピオセクシャル」という。
 サピオはホモ・サピエンスが由来である。

 ジニャック博士は、サピオセクシャルたちを従来の精神測定スケールで調査し、どのくらいの割合で存在するのか、また、どの程度の知性の高さに魅力を感じるのかを調べた。


・知能を重視する人々を詳細調査

 研究では、成人383人を対象に、恋人や配偶者について最も重視する特性と様々な知能レベルの人たちにどれくらい魅力を感じるか調査した。

 すると1位は「優しさと理解力」で「知能」は2位であった。3位と4位はそれぞれ「面白さ」と「おおらかさ」だった。その中には知能を特に重視する人たちがいることも分かった。


・高い知性といっても上限がある。IQ120がピーク

 さらに、この効果には上限があるらしいことも判明した。配偶者候補の魅力と知能の関係は、IQ120(90パーセンタイル)でピークとなり、120~135(99パーセンタイル)でわずかに低下する。

 つまり、人が最も惹かれる相手とは、人口の90パーセントよりも賢い人であるということだ。人口の99パーセントよりも賢い相手になると、若干魅力が低下して感じられるという。ただし人口の50パーセントよりも賢い人に比べれば、依然として魅力的だが。


・サピオセクシャルはごく少数。本人の知性とは無関係

 研究では「非常に知能が高い人の話を聞いていると性的に興奮する」や「恋人候補と知的な会話をすると性的に興奮する」といった質問を通じて、被験者のサピオセクシャル傾向を計測。さらに知能テストも実施された。

 ここから、比較的若いグループ(18~35歳)では、1~8パーセントがサピオセクシャルと診断された。しかし面白いことに、本人の知能とサピオセクシャルとの相関は特に見出されなかった。


・知性以外でも高すぎると魅力が減る可能性も

 なお本研究において、平均以下の知能(IQ100未満)の被験者は参加していないという制限がある。また知能による魅力は90パーセンタイルで減少したが、これが知能のみに限った話なのかどうかも不明だ。

 例えば、容姿、優しさ、おおらかさといった好ましい特性も、極端に高いレベルになれば魅力を減じさせるかもしれない。

 この研究はIntelligence』に発表された。

References: sciencedirect / psypost/ translated by hiroching / edited by parumo
「知性の高い人に強い性的魅力を感じる「サピオセクシャル」。魅力を感じる知性のピークはIQ120(オーストラリア研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧