名門・近鉄が最下位で自動降格決定… 踏ん張ったドコモは入替戦へ (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 1929年に創部し、日本選手権を制すること3回、全国社会人大会優勝8回を誇る名門・近鉄が、日本最高峰リーグのトップリーグから降格することが決まった。1月13日、大阪・ヤンマースタジアム長居でNTTドコモとの15・16位決定戦に臨み、13-21で敗れ最下位となり、来季は11シーズンぶりに下部リーグ(トップチャレンジリーグ)でプレーすることとなった。

 自動降格を免れたNTTドコモは入替戦にまわる。

 両チームが覚悟を決めて全力を尽くしたサバイバルマッチ。

 先制したのは近鉄だった。前半25分、近鉄在籍12年目の元日本代表、FLトンプソン ルークがブレイクダウンで絡み相手の反則を引き出し、SO野口大輔がPGを決めた。

 ドコモは何度か敵陣に入るも得点につなげられずにいたが、36分、SOリアン・フィルヨーンのショット成功で同点とする。

 3-3で迎えた後半早々、近鉄に反則があり、ドコモに敵陣での攻撃チャンス到来。SOフィルヨーンが突破口を開いたのを機にゴールに迫ってテンポよく攻めたて、力強くタテを突いたCTBパエア ミフィポセチからオフロードパスをもらったCTB金勇輝がトライを挙げ、勝ち越した。

 その後、両チームともPGを1本ずつ決め、13-6。

 追う近鉄は57分(後半17分)、敵陣深くのラインアウトチャンスだったが、ノットストレートで好機を逃した。さらに、63分にはCTB井波健太郎が故意の反則で10分間の退出を命じられ、流れを悪くした。

 数的有利となったドコモはその直後、ゴール前右付近でのスクラムからの攻撃で、NO8ワーレン・ホワイトリーがショートサイドに持ち出し、パスをもらったSH井之上明がゴールに突っ込んだ。そこへ、入替で入ったばかりの近鉄16年目のベテランFL佐藤幹夫が懸命に絡んでトライを阻止しようとしたが、ビデオチェックでドコモSH井之上のグラウンディングが認められ、点差は12点に広がった。

 あきらめない近鉄は69分、タテへの連続突進があって敵陣深くに入り、LOマイケル・ストーバークがピックアップからの力強い走りでインゴールに押さえ、トライを挙げる。15年目のSO重光泰昌がコンバージョンキックを決め、5点差に詰めた。

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