橋下徹「NHKは暴力的な大相撲は放送するな」各界で噴出する”協会解体論”

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橋下徹「大相撲は放送しちゃダメ。一度解体」各界で噴出する”協会解体論”(写真はイメージです)
橋下徹「大相撲は放送しちゃダメ。一度解体」各界で噴出する”協会解体論”(写真はイメージです)

 前大阪市長の橋下徹(48)が29日放送の『みんなのニュース 報道ランナー』(関西テレビ系)の中で、大相撲について「一度解体すべき」と過激な持論をぶちまけ、波紋が広がっている。

「相撲協会の改革について聞かれた橋下は、相撲協会自体を解体する必要があると指摘しました。さらには『大相撲の取組の今場所全部中止』『NHKも、暴力体質の組織の大相撲の取組みを放送しちゃダメ!』と厳しく批判。橋下によれば『(相撲協会は)公益財団法人といって、100億円以上の収益なのに、わずかしか税金は納めていない』といい、そもそもの公益財団法人としての資格の取り消し論まで飛び出しました」(週刊誌記者)

 大阪府知事・市長として「マイナス535億円」もの赤字を抱えた大阪を変えるため、抜本的な根治治療を行ってきた橋下らしい意見である。たしかに今年に入っても角界の不祥事は止まっていない。

 昨年12月の元横綱・日馬富士(33)による貴ノ岩(27)暴行事件に端を発し、立行司の式守伊之助(58)が後輩行司にセクハラ行為。さらに大砂嵐(25)による無免許追突事故。そして、先週発覚した、春日野部屋に所属した元力士(23)が弟弟子(22)の顔を殴った傷害事件。同被告は16年6月に懲役3年・執行猶予4年の有罪判決を受けたにもかかわらず、相撲協会もその事実を公表しなかった。もはや橋下ならずとも、大きく何かを変えなければどうしようもないと考えるのも無理はない。

■テリー伊藤も「NHKが放送やめないと相撲協会は反省しない」

「相撲協会の解体や中継放送の中止を訴えているのは、橋下だけではありません。テリー伊藤(68)も1月25日の『ビビット』(TBS系)で相撲協会が本気で反省するためには『NHKが放送しないこと』だとして1年間の中継中止を提案しています。さらにスポーツジャーナリスト・玉木正之(65)も同日の『ひるおび!』(TBS系)で『相撲界は一度解体して一からやり直さないと、この体質は変わらない』と激怒しています」(同上記者)

 じつは、興行や放送の中止はこれまでにも実施されている。2010年7月(夏場所)には野球賭博問題を受けて、NHKが57年間に渡る中継放送の伝統を破ってまで放送中止(ダイジェストのみ)。また、11年3月には八百長問題が持ち上がったことで、協会は春場所の開催を中止している。これらは、各界識者が言うようすぐにでも取り組めるはずである。

 ちなみに日本相撲協会は「公益」財団法人。神事や国技たらんとする貴乃花親方(45)が蔑ろにされ、暴力や隠蔽体質の温床となっているのであれば、もはや公に益するものではない。それならば、いっそプロレスのようにショービジネスと割り切り、民営化に委ねるのも時代の流れかもしれない。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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