サザエさん新スポンサーで三河屋が廃業か?高齢化する声優や脚本の見直し案も

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サザエさん新スポンサーで三河屋が廃業へ?高齢化する声優や脚本の見直し案も(写真はイメージです)
サザエさん新スポンサーで三河屋が廃業へ?高齢化する声優や脚本の見直し案も(写真はイメージです)

 国民的アニメ番組『サザエさん』(フジテレビ系)の新スポンサー(4月から)にネット通販の最大手Amazon Japanやベビー用品専門店・西松屋チェーン、住宅メーカー・大和ハウス工業らに決まったことが1月30日に判明し、SNS上で話題となっている。

 同枠は1969年以降、東芝がスポンサー(97年までは単独、98年以降は複数の内の一つ)をつとめてきたが、昨年11月に経営不審による合理化の一環で撤退を決めた。また、東芝撤退の報と同時にスポンサーに「立候補」にしていた、高須クリニックの高須克弥院長(73)は30日のTwitterで「奮闘努力のかいもなく大企業の皆さんに力負けした」などと無念を綴っている。

「同番組と共に日本の高度成長を支えた東芝が撤退し、その後釜にグローバル企業の日本法人Amazon Japanが入ることに、ネットでは様々な感慨と賛否の声が飛び出し、騒然となってます。特にAmazonは『日本法人はあくまで”物流施設の一つであって、日本で直接的な事業活動を行っているわけではない』として、”税金逃れ”があったのではと物議を呼んだことも。それだけにニッポン家庭の顔ともいうべき『サザエさん』に相応しいのかという議論も起こっています」(週刊誌記者)

 いの一番に手を上げ、代理店に「提示されたスポンサー料で一番にオーダーした」という高須クリニックではなく、Amazonが選ばれた基準は何だったのか。フジテレビと広告代理店の間にいかなる入札条件が取り交されたのかは不明である。

 その一方で、Amazonのスポンサー決定を楽しむ視聴者の声も多くあがっていた。SNSや掲示板には「三河屋のサブちゃんが消えてAmazonの配達人が勝手口に商品を届けに来る時代が来るのか…」「(サザエさんは)もう買い物しようと街まで出かける必要も無いし、財布を忘れてもカード決済なので心配ないな」「伊佐坂が電子書籍に転向で、ノリスケのリストラ決定」など大喜利と化していた。

■視聴率低下で番組テコ入れ、番組内容を見直しの声も

 だが、黒電話にブラウン管テレビという、昭和の”時代劇”にスマホやネット通販はマッチするのか。番組スタート当初は「電化製品は無視する」「流行語を入れない」などの約束事があったというが、最近は波平がデジカメを使ったり、カツオの友達がスマホやゲーム機を持っている設定なども許容されているとも。あるテレビ関係者は「Amazonがスポンサーに入るタイミングで、磯野家も多少は今どきの生活に寄せてくる可能性もある」と予想する。

「14年まで21%あった平均視聴率も、近年は10%を切ることも増えました。しかも、サザエさん役の声優・加藤みどりさんが78歳、主要脚本家の雪室俊一氏も76歳と高齢化。宮内正喜社長の号令のもと”聖域なき改革”に挑むフジテレビとしても、4月の改編で番組の若返りや設定の見直しが図られるのではとの声も去年から上がってました」

 黒船Amazonの登場は、サザエさんの昭和ライフスタイルをも変えるのか。4月からの放送を楽しみにしたい。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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