26日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』（テレビ朝日系）で、平昌オリンピック「女子マススタート」銀メダルのキム・ボルム選手（韓国）が、リンク上で土下座をする騒動に疑問の声が上がった。

　番組では、平昌オリンピック「女子マススタート」で、２位に輝いたキム・ボルム選手に「あぜん　銀メダルでも観客席に“土下座”」と題し、レース終了後、氷上で彼女が謝罪の土下座をするシーンを取り上げた。

　キム選手は、先日19日に行われた「女子団体パシュート」で、チームメイトを置き去りにしてゴール。試合後、「順調だったのに最後に……（笑）」と、敗れた原因を集団から遅れた仲間に押し付けるような発言をしたことで非難の声が殺到。翌日に行われた緊急会見では一転、「後ろの選手を気遣いませんでした」と涙ながらに釈明した。

　しかし、韓国内では「心から謝っていえるように見えない」などと、さらに彼女に対する批判は拡大。韓国大統領府のHPには、代表選手としての資格剥奪を求める請願が60万人以上も寄せられる事態になっていた。

　今回の土下座について、キム選手は「国民に謝罪しなければいけないと思った」と理由を語ったという。これを受けて、韓国の文在寅大統領はツイッターで「メダルよりも貴重な教訓を得た」とコメントを発表した。

　番組のコメンテーターであるテレビ朝日解説委員・玉川徹氏は、「（韓国の世論が）これだけ大騒ぎして、土下座に追い込んでいるように見える。それを大統領が『貴重な教訓』と言ったら、国のトップが（土下座を）肯定することになる」「こうやって追い込むからネットの問題でも、韓国では自殺者が芸能界で出たりするのではないか」と指摘。これにはMCの羽鳥慎一も、「（韓国のＳＮＳは）本当に激しいですからね。これは、どうかなという気がします」と苦言を呈した。