歯や瞳の色、心臓疾患からADHDまで。子どもがお父さんから受け継ぐ7つの心身の特性 (1/4ページ)
両親の遺伝子は子どもに引き継がれていく。それは体の健康から精神に影響するものまでさまざまだ。
特に父親から子どもに受け継がれる遺伝子があるという。
歯の質や顎、瞳の色や身長といったものから、心臓疾患や精神疾患にいたるまで、父親の遺伝の可能性が高くなる7つの特性がまとめられていたので紹介しよう。
・1. 心疾患
息子は父親から冠動脈心疾患のリスクを50パーセント高める遺伝子を受け継ぐことがある。この遺伝子によって炎症を制御する機能が損なわれ、動脈内のプラーク発達を止められないことが原因だと考えられている。
この冠動脈の病気の特徴は、血管が狭まり心臓に送られる酸素が減ることだ。レスター大学の研究もまた、それが父から子へ遺伝することを裏付けている。
・2. 遺伝性の発達障害や精神疾患
両親ともに精神疾患を子に遺伝させるが、父親の年齢が高いほどに受け継がれやすい症状もある。特に多いのは、統合性失調症とADHDだ。
念のため言っておくと、母親もそうした症状や双極性障害を遺伝させる。ただ父親の年齢が高いほどリスクが高まりやすい理由がある。
それは父親が年齢を重ねても精子を作り続けることだ。一方、母親の場合、卵子は出生の際にすべてが作られる。このために父方のDNAに突然変異が生じる確率は母方の4倍にも達する。
・3. 歯や歯並び、顎のサイズ
深刻さは若干低いが、父親が歯の問題を抱えている場合、子供にも同様の問題が生じるリスクが高まる。
歯のサイズ、顎のサイズ、歯の形状はみな遺伝性で、子はそれらを親のどちらかから受け継ぐ。それが父親から遺伝しやすい理由は遺伝的優位にある。
顎のサイズを決める遺伝子については、父親のものは母親のものより発現しやすく、結果として歯並びが悪かったり、柔らかいエナメルに起因して虫歯になりやすいといったことになる。