海外では常識!女性が「ちつケア」をすべき最大の理由 (1/2ページ)
あなたの「膣」は、きちんとケアができていますか?
膣にはセックスや性的なイメージがあり、「ケアなんてはずかしい」という方が多いのではないでしょうか。
『産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話』(アスコム刊)の著者で、産婦人科医の八田真理子先生は、「日本人女性は、膣周りのケアへの理解がかなり遅れている」と指摘しています。
「欧米などの海外では、女性が自分の膣に関心を持ち、積極的にケアをするのは当たり前のこと。お肌やネイルをケアするのと同じように、膣のお手入れ「ちつケア」をするのが常識なんです」(八田先生)
「『セックスするパートナーがいないから』『今は妊娠・出産を考えていないから』と、膣をケアせずにいると、気が付かないうちに膣はどんどん劣化してしまいます。膣が劣化すると、膣炎などの感染症や、かゆみ・においなどの不快症状、尿漏れや骨盤臓器脱(腸などの臓器が膣から飛び出してしまうこと)など、さまざまな不調や病気にかかる可能性も高まってしまうのです」(八田先生)
また、膣の状態は、女性ホルモンや自律神経とも密接に関係しているため、「ちつケア」をすることは、体全体の健康を守ることにもつながるのだそう。
そんな、女性にとって必須の「ちつケア」。具体的にどんなことをするのか、八田先生に教えていただきました。
■洗いすぎはNG!正しく洗ってしっかり保湿膣周りは、においなどが気になり、中までしっかり洗いたいという人も多いと思います。でも、実は洗いすぎは逆効果。
膣内には、膣の健康を守ってくれるデーデルライン桿菌という善玉菌がたくさん棲みついています。中を洗いすぎてしまうと、そういう良い菌まで洗い流してしまい、膣内環境のバランスが崩れて、膣炎などが起こる原因になることもあります。
また、海外では膣周り専用のソープや保湿ローションを使うことが当たり前になっています。これらの専用コスメは、最近では日本でもドラッグストアや通販で購入できるので、自分のお肌の状態に合わせて使ってみるのもよいでしょう。