ある日突然「花粉症が治る」ことは本当にあるのか (1/2ページ)

まいじつ

kuro / PIXTA(ピクスタ)
kuro / PIXTA(ピクスタ)

すでに凄まじい猛威を振るっている花粉症。できることなら発症する前に戻りたいと誰もが思っているだろうが、自分の身の回りので、ある日突然「治った!」という人はいないだろうか。一生付き合うしかないと思っていた花粉症が、実は自然治癒することがあるって本当なのか――。

Sさん(58歳・主婦)は、中学生のときから花粉症に悩まされていたが、昨年の花粉シーズンから、突然症状が出なくなったという。ひどい年には外出するのも億劫になるほど、くしゃみや目のかゆみに悩まされていたというが、それらが昨年は全く気にならなかったそうだ。本人としては、このままずっと症状が出なくなってほしいと思っているのだが…。

「基本的に、自然に治ることはほとんどありません。しかし、“全くない”とも言い切れないのです。なかには突然、症状が出なくなる人も数パーセント存在します。実際に、年齢が高くなるにつれて、花粉症の有病率が減少するというデータがありますので、免疫低下によってアレルギー反応が弱くなる場合があります。もっとも、高齢者で花粉症にかかったことがない人でも、今後、絶対に花粉症にはならないわけではありません。油断していると突然、発症することもありますので、たかをくくってはいけません」(医療系ジャーナリスト)

花粉症が治ったと思っている人でも、それはたまたまその年に発症しなかっただけで、翌年また症状が出る場合もある。花粉の飛散状況によって、一時的に症状が緩和されたとしても完全に治癒したわけではないので、勘違いをしてしまう人も多いようだ。本当に治癒したかどうかは、数年様子を見て判断する必要がある。

本来は長期間の治療が必要

いまのところ花粉に対する治療方法として有効とされているのが『免疫療法』だ。

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