俺たちがシビれた「刑事ドラマ」50年の勲章<直撃4>松崎しげる「噂の刑事トミーとマツ」 (1/2ページ)

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俺たちがシビれた「刑事ドラマ」50年の勲章<直撃4>松崎しげる「噂の刑事トミーとマツ」

 群像劇ではなく、男2人を主役としたバディ作品の先駆け! それが、松崎しげる(68)が国広富之と組んだ「噂の刑事トミーとマツ」(79~82年、TBS系)だった。

── 歌手としては「愛のメモリー」など数々のヒット曲がありますが、俳優としては、これがドラマ初主演。

松崎 映画で「その後の仁義なき戦い」(79年、東映)をやって、これが2本目になるね。昔から仲のいい西田敏行に相談したら「いいから何でもやれ」って、福島なまりで背中を押されて(笑)。

── 当時、TBSで放映されていた「刑事スタスキー&ハッチ」の日本版という宣伝でしたが。

松崎 確かにアメリカの男2人のポリスマン・ストーリーを下敷きにしているけど、それだけじゃなくて「超人ハルク」も入れて、ギュッと詰めている。

── ああ、確かにトミーもマツも「超人」に変身しますね。気弱なトミーにマツが「お前なんか男じゃない、女男で十分だ。おとこおんなのトミコ!」と罵倒すると、とたんにハルクばりに変身(笑)。

松崎 昔、E・H・エリックさんという人が耳をピクピク動かしていて、あんな感じにしようと後ろから針金で動かしていた。そのうち国広君は、自力でピクピク動かせるようになったんだから、大した役者だよ。

── 逆にマツが「おとこおんなのマツコ!」と罵倒され、変身するケースも。

松崎 髪をボサボサにして、みんなにタバコの煙を頭にかけてもらって、それで煙が出ているみたいにして撮っていたね。

── 本来は「噂の刑事」だけだったのが、松崎さんのアイデアで「トミーとマツ」まで正式タイトルに。今の話をうかがっても、現場のアドリブが多かったかと思います。

松崎 当初は警視庁管理官役の石立鉄男さんに「ルールを守れよ」って怒られてた。でもそのうち、石立さんも「お前は本当にやりたい放題だな」って、あきれられながらも好きにやらせてもらえて。

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