池坊保子氏「処分は幸せ」貴乃花親方が”最下位”に降格で平年寄りに

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池坊保子氏「処分は幸せ」貴乃花親方が”最下位”に降格で平年寄りに(写真はイメージです)
池坊保子氏「処分は幸せ」貴乃花親方が”最下位”に降格で平年寄りに(写真はイメージです)

 30日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、日本相撲協会の理事会が貴乃花親方に下した“処分”について特集し、その処遇について相撲関係者や識者のコメントを取り上げた。

 番組では、昨日29日に行われた相撲協会の理事会で、貴乃花親方が現在の役職の「委員」から「平年寄り」へ2段階の降格処分になったことを報道。弟子の暴力問題や、春場所の無断欠勤が問題視されたという。

「とくダネ!」では、相撲協会評議委員の池坊保子氏に独占イタビュー。これまでの一連の貴乃花親方の行動に苦言を呈してきた池坊氏は、処分の決定に「親方として残ることがおできになったんだから、私は幸せだってふうに思います。そしてね、部屋もきちっと残って、これからも指導することができるんですもの」と、解雇や契約解除にならず、親方として残れたことに「幸せだった」と表現したとする一方で、「私だったら、もっと怒ってるかもしれませんけれど」と自身の見解を付け加えた。また、貴乃花親方に対し、「(親方衆の)みんなにはすごい不満や不平が本当はあったと思うのよ。でも、彼らたちはそれを抑えてね、もう一度仲間としてやってこうと思ったんですもん」「みんなの深い配慮は受け入れてきちんと謙虚に貴乃花親方に受け入れてほしいなって思います」と、協会側が下した決断を支持する発言をした。

 貴乃花親方の処分決定は、昨日の理事会に出席した関係者によると八角理事長が、「貴乃花親方は2階級降格でどうですか?」と提案、そこで様々な意見が出つつも最終的には「満場一致」で決まったという。処分は、貴乃花親方を呼んで直接伝え、その時に八角理事長は、「これから、ちゃんとしっかりやりなさい」と苦言ともとれる注文をしたそうだ。

 番組ゲストの夕刊フジ編集委員の久保武司氏は、「万が一、貴乃花親方が解雇になったら、いろんなことがまたひっくり返って、これ以上の大騒ぎになるなという部分も八角理事長の頭の中にあったんじゃないでしょうか」と、貴乃花親方の処分を「2段階降格」にした八角理事長の思惑を解説した。

 また、相撲協会からの解雇までは至らなかったものの、今回の処分は、異例とも言える厳しいものだったと番組は伝えた。貴乃花親方は「理事」時代は協会の序列で上から3番目の位置にあったのに、「年寄り」への降格で83番目になってしまったという。そして、理事時代の年収は約1740万円あったものが、年寄りになったことにより約960万円と、収入面でも約780万円も下がるそうだ。そして、理事経験者の年寄りへの降格は相撲界でも初めてだとか。また、協会の人事移動は基本的に2年に1回行われるのが慣例で、再度、理事への昇格を目指すには相当な年数がかかる模様だ。

 これを受けて、番組MCの小倉智昭は「じっとしていればと言えばおかしいですけど、間違いなく理事長になれたはずの人だった……」と複雑な表情で語ると、番組コメンテーターの新潮社・中瀬ゆかり氏は、「あのまま構えていれば(理事長に)なれたんでしょうけど。これから理事に戻るには、時間がかなりかかると思う」「貴乃花親方の投げた、(一連の相撲界の)暴力問題やいろんなことに対して、相撲協会このままでいいのかという一石は大きい爪痕を残した」と持論を展開した。

 なお、貴乃花親方は年寄りへの降格処分に対して、昨晩、自身のホームページで「今後は自分に与えられた職責を果たしながら、大相撲の発展の為にゼロからスタートして参ります」と、コメントを発表した。

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