新しい痴漢の定義「触らない痴漢」に疑問の声 (1/2ページ)

まいじつ

chombosan / PIXTA(ピクスタ)
chombosan / PIXTA(ピクスタ)

警察庁によると、迷惑防止条例違反の痴漢事犯の検挙件数は、2006年が4181件だったのに対し、10年後の2016年には3217件と、実に1000件近くも減少したという。その一方で“触らない痴漢”という新たな犯罪を生みだしていると、週刊誌で記事になっているのが話題だ。

触らない痴漢とは、女性の自己防衛に詳しい安全生活アドバイザーの佐伯幸子氏によれば「昨今の自己防衛の高まりで、触られた場合だけでなく、危険を感じたり、不快に感じた時点で『痴漢です』と訴える女性が増えているようです」という現象のこと。つまり、満員電車で男性の吐息がかかり、女性が「においを嗅がれた」、何度も目が合ったことで「いやらしい目で見られた」と訴えることで、痴漢の嫌疑がかけられることになるという。

実際に痴漢で逮捕されるのは都道府県の迷惑防止条例違反になる。迷惑防止条例のなかには《卑わいな言動》が禁止されている場合もあり、大阪府警は公式ホームページで《盗撮、のぞき見、いやらしい言葉や行動などで、恥ずかしい思いや不安を感じさせることも、ちかん行為の一種です》と呼び掛けている。また、神奈川県警の鉄道警察隊には、「相談所には『体には触れていないが、異常に接近してきて怖かった』といった女性からの相談もありました」といったケースがあるという。

痴漢冤罪を防ぐには?

この記事がインターネットのニュースサイトに掲載されると、痴漢の定義に対して避難のコメントが殺到した。

《やっぱ電車は男女完全に分けるべきなんじゃなかろか?》
《そもそも『触らない痴漢』って何?後付けされた概念に法的措置が行使されることに驚きを隠せない!視姦扱いされるけど本来の意味とは異なる。見られるのが不快だから訴えたで通ずる世の中に憤りを感じる。

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