あり得ないペースで不祥事を連発している「TOKYO MX」

まいじつ

bee / PIXTA(ピクスタ)
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TOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)に関連した不祥事が続いている。MXは東京都を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者で、筆頭株主はエフエム東京(20.07%)、2位株主は中日新聞社(6.27%)、以下東京都(3.51%)、鹿島建設、凸版印刷、東京ドーム、東映と続く。

MXで『バラいろダンディ』のMCを務めていた長谷川豊氏が、自身のブログ(2016年9月19日付)に人工透析患者に関して『自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ!』というタイトルのエントリを投稿(2日後にタイトルを謝罪とともに変更)し、批判を浴びたため担当していた全5番組を降板した。

次に日本を代表する“おじん論客”たちが女性にも楽しく分かりやすくニュース解説した『ニュース女子』が、3月いっぱいで打ち切られた。テレビメディアでは数少ない“右派番組”だっただけに残念がる向きも多い。

このニュース女子は、化粧品大手ディーエイチシー(DHC)の関連会社DHCテレビジョンが、完成版をMXに納める“持ち込み番組”として2015年10月に同局での放送が始まった。番組打ち切りのきっかけは、2017年1月2日放送の『沖縄ヘイトデマ』について、『放送倫理・番組向上機構(BPO)』が「重大な放送倫理違反があった」との意見を昨年12月にまとめたことだ。DHCは、MXにとって最大級の取引先で、2016年度の有価証券報告書によると全売上高の11.5%を占める。MX関係者によると、「今回の放送打ち切りでDHCとの取引はゼロになる覚悟だ。営業的には苦しい」と経営を直撃する事態に頭を抱える。

子会社社員が「自殺ほう助」

続いて、1月に亡くなった元東京大学教授で評論家の西部邁氏への自殺ほう助の疑いで、MX子会社の社員ディレクター窪田哲学容疑者が逮捕された。窪田容疑者は西部氏が出演していた番組を担当しており、4月5日に西部氏が主宰していた私塾の塾頭青山忠司容疑者とともに警視庁に逮捕された。

「ふたりは私利私欲のために西部氏の自殺をほう助し、利益を得たのであれば、懲役1年から3年の実刑判決になる可能性がありますが、注目は西部氏の長女が『父が頼んだことなので、ふたりに申し訳ないことをした』と発言していることです。裁判では彼女の証言により高い確率で執行猶予が付くでしょう」(法曹関係者)

MXは子会社社員の逮捕を受けた翌6日、「警察の捜査に全面的に協力していく方針です」とのコメントを発表しているが、余波は収まりそうにない。

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