長く続いていた女優ののんと芸能事務所のトラブルが和解に至ったという話が伝わってきた。のんはギャラや仕事を巡って所属芸能事務所とのトラブルに発展。その後、事務所の圧力で、関東圏の仕事を干されていた。

「のんと芸能事務所とのトラブルは、2015年の初めごろに漏れ伝わり、同じ年の4月には週刊誌の記事にもなっていました。『月給が安すぎる』と主張するのんと、『ボーナスで相当な額を払っている』という事務所側の主張が真っ向から対立していたのです」（芸能ライター）

その後、のんは芸能事務所からの独立を宣言し、契約が残っていた一部のCM以外でテレビ画面で見ることがなくなった。

「のんは2013年放送の朝の連続テレビ小説『あまちゃん』（NHK）で東日本大震災からの復興に大きく貢献しました。特に舞台となった岩手県では人気が高く、事務所トラブルにあったあとも岩手の企業がすぐCMキャラクターとしてのんを起用しました。CMはテレビと違って、企業の意志が反映されるため、トラブルになった芸能事務所の影響が少ないことが幸いしました」（同・ライター）

のんは出演CMを着実に増やし、声優として出演したアニメ映画『この世界の片隅に』が大ヒットした。最近はミュージシャンとしてCDも発売しており、順調に活躍の場を広げている。

「人見知りなところは相変わらずなのですが、イメージが抜群にいい。何より、根強いファンがいることも大きいでしょう」（アイドル雑誌編集者）

そして、最近になって芸能事務所とのんの関係に“変化”があったのではないかという話が広がった。

「トラブルになった芸能事務所が4月12日にホームページからのんのプロフィルを削除しています。これまでのんのことを“所属女優”だと主張していたので、これは大きな事件です。和解をしたためだと見る芸能関係者も多い」（同・編集者）

芸能事務所は独立宣言したのんと訴訟にまで至っている。

「芸能事務所が訴訟を降りた可能性もあります。のんとの問題で、事務所のイメージも相当に落ちました。同業の有力プロダクションからも、しつこいいじめだと批判を浴びていた。どこかで双方の合意があったはずです」（芸能プロダクション関係者）

これでのんが全国ネットの民放地上波テレビ番組に出演することがあるのだろうか。