“ライオンキング”と呼ばれたヤコ・クリエル、英・グロスターへ移籍決定

ラグビーリパブリック

2016スーパーラグビーで南アカンファレンス優勝のトロフィーを手にするヤコ・クリエル(Photo: Getty Images)

 ライオンキングと呼ばれたヤコ・クリエルが、長年過ごしてきたジョハネスバーグを離れることを決めた。4月30日、イングランド最高峰リーグのプレミアシップに属するグロスターが、南アフリカ代表として11キャップを持つFLクリエルと来季契約を締結したと公式発表した。

 ブレイクダウンのハードファイター、ディフェンスでも頼りになり、力強いボールキャリアーとしても評価は高い。ワーレン・ホワイトリーとともにライオンズをけん引し、2016年と2017年のスーパーラグビー決勝進出に大きく貢献した闘将である。昨年は南アの年間最優秀選手賞にもノミネートされた。

 ライオンズ前指揮官のヨハン・アッカルマンがヘッドコーチを務めるグロスターへの移籍は昨年から噂されていて、クリエルの代理人は否定していたものの、28歳のハードワーカーは熟考の末、来季はイングランドおよびヨーロッパで勝負することを決めた。

 ジョハネスバーグ大学出身。同地を本拠地とするゴールデン・ライオンズでプロのキャリアをスタートさせ、クボタスピアーズに在籍していたときも日本シーズンが終わればすぐに帰国し、ライオンズのジャージーを着続けた。

 しかし、クリエルがライオンズでプレーすることはもうないかもしれない。

 南ア代表として臨んだ昨年9月のオーストラリア代表戦で肩を負傷。手術を受け、3月中の戦列復帰が期待されていたが状態は悪いままで、再びナイフを入れることになった。回復するには、少なくとも9月まで時間がかかるといわれており、今年のスーパーラグビーに出場するのは絶望的となっている。

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