「築地カジノ構想」復活? 小池都知事の裏工作に『万葉倶楽部』高橋会長“銭闘”態勢

週刊実話

「築地カジノ構想」復活? 小池都知事の裏工作に『万葉倶楽部』高橋会長“銭闘”態勢

 求心力が衰え“死に体”同然と思われた小池百合子東京都知事が再び「築地カジノ構想」への執念を燃え上がらせているという。

 昨年10月の衆院選で、自身が立ち上げた希望の党が敗北して以来、急激に求心力が落ちた小池都知事。最近では今年10月に開場を予定している豊洲市場(江東区)を巡り、新観光拠点となる『千客万来施設』の着工が完全に暗礁に乗り上げ、さらに苦境に立たされていると思いきや、当の本人はなぜか余裕の様子なのだ。

 万葉倶楽部(本社=神奈川県小田原市)が運営事業社の『千客万来施設』には、豊洲市場内一角の1.1ヘクタールの土地に、170以上の飲食・物販店が入る商業ゾーンや、温泉、ホテルが設けられる。来場者数は商業ゾーンで年間約138万人、温泉・ホテル利用客を約55万人と想定し、今年8月に全面開業するはずだった。ところが、ここにきて万葉倶楽部の高橋弘会長が怒りを爆発させ、都の“保障”を求め始めているのだ。
 「万葉倶楽部は、まず豊洲市場の開場がずれ込んだことで、当初当て込んだ2020年の東京五輪に間に合わない可能性が高まり、これに不満を抱いている。さらに、小池氏が移転元の築地市場の跡地を再整備し、“食のテーマパーク”構想をぶち上げたため、『千客万来施設』の採算が危ぶまれる事態となった。かといって、諸々の費用ですでに10億円を投じており、引くに引けない。そのため、都にテナント誘致の協力などを求めたのです。しかし5月1日、万葉倶楽部幹部との話し合いに臨んだ小池氏は、『行政としてできることとできないことがある』として、両者平行線のままなのです」(都政記者)

 これにより高橋会長は「信頼関係はゼロ」と報道陣を前に怒りを露わにしたが、都議会関係者は、そんな小池氏の強気の理由をこう明かす。
 「小池氏は、密かに築地での仰天プランを温めているという話。側近が何度か築地市場を訪れ、複数の市場関係者に“築地を世界遺産にすべき”と持ちかけているらしく、その可能性はゼロではない。選定するユネスコの諮問機関であるイコモスが、築地市場を含む周辺施設を『日本の20世紀遺産20選』に選んでいるからです。さらにもう一つ。築地市場の傍らにカジノを設け、ダブルで外国人観光客を呼び寄せる計画も聞こえてくる。となると、そこまで『千客万来施設』に固執する必要がなくなるわけです」

 それにしても、腹の虫が収まらないのは万葉倶楽部の高橋弘会長だ。“温泉王”のメンツにかけて小池都知事とガチンコの“銭闘”態勢に入った。

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