歴史美女が実践した「健康長寿」食生活(2)小野小町は日本初のコラーゲン美顔 (1/2ページ)

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歴史美女が実践した「健康長寿」食生活(2)小野小町は日本初のコラーゲン美顔

 国中の男が彼女に心を奪われたという。そんな美人の代名詞になっている小野小町の美貌を作ったのが、今や美容の定番になっている“コラーゲン食”だったのである。

 クレオパトラ、楊貴妃と並ぶ世界3大美人の一人が小野小町だが、平安時代前期の女流歌人ということ以外、生没年、父母、経歴などは諸説があって不詳。謎が多い女性なのだ。とはいえ、絶世の美女であったことは確かなようで「草子洗小町」にはこうある。

〈幸運にも小町と目を合わせることができた男どもは、たちまち呆けたようになって発熱し、ぶらぶら病になる者が少なくなかった〉

 それでも小町は、言い寄る男性たちの求婚を片っ端から断り続けて生涯独身を貫いた。彼女はめったに素顔を見せなかったとも言われているが、美の追究には貪欲で、美貌にいいと聞くや各地から豪華な珍味を取り寄せて、この世の贅を味わっていたのだった。

 平安時代中期の作と見られる「玉造小町壮衰書」には、彼女の食した料理が記されている。彼女の食膳には、彼女のリクエストに応じ日本各地から集められた山海の珍味があふれていた。一部を抜き出すだけで、うなぎのあぶら身、ウズラの汁物、鴨の熱汁、がんの塩辛、きじの蒸し肉、大がんの鱠、熊の掌、うさぎの脾臓、煮たるあわび、煎りたるはまぐり、かにの大爪、たにしの胆、かめの尾、鶴の頭部、鯉の旨煮、とコラーゲンたっぷりの食材、料理が並ぶ。川田氏が説明する。

「彼女の料理は、コラーゲンが豊富な食材が多い。コラーゲンは肌のハリや弾力の維持などの美容効果には欠かせないものですが、関節の動きをスムーズにするので腰痛や膝の痛みにも効く。また、骨の成分もコラーゲン。コラーゲンが少なくなると、骨が弱くなります」

 小町は熊の掌を好んだというが、手に入らない時はもっぱら鯉を食したという。

「鯉はもともと、薬効として使われていたが、コラーゲン、ビタミンB1などが多く含まれているので、むくみや疲労によく、美容効果も高い」(川田氏)

 食文化研究家の永山久夫氏は、小町の食生活をこう評する。

「歴史美女が実践した「健康長寿」食生活(2)小野小町は日本初のコラーゲン美顔」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 6/14号小野小町長寿生姜コラーゲンカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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