イタリアとの第2戦に德永を先発抜擢 「地元でできるの楽しみ。活躍したい」 (1/3ページ)

ラグビーリパブリック

 進化のスピードを高めているバックローが先発の座をつかんだ。

 6月16日にイタリア代表との第2テストを戦う日本代表。チームは同14日の午前中に東京・府中でトレーニングをおこない、午後に決戦の地、神戸へ向かった。

 練習を終えてジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ(HC)がおこなった試合メンバー発表記者会見。1番から名前を読み上げる途中、6番目に出てきたのが德永祥尭の名前だった。

 リザーブまで含め23人の顔ぶれは同じも、第1テストで先発NO8だったアマナキ・レレィ・マフィが軽い捻挫で20番のジャージーを着ることになった。代わりに8番には、先週は6番だった姫野和樹が。そして、20番だった德永が先発6番へ。持ち前のスピードを武器に暴れたい。

 指揮官は、德永の起用をこう話した。

「サンウルブズでも良いパフォーマンスを出し、活躍してきた。先発は、それでつかんだものです」

 マフィがレベルズでフルに働き続け、疲労が蓄積していることも、歩く足首を痛めていることも事実。しかし、それが德永をピッチに送り出す理由ではない。信頼を積み重ねてきたことが決め手だ。

 德永自身は「地元でできるのは嬉しいし、楽しみ」と話した。

 生まれは静岡・浜松も、埼玉を経て、6歳から兵庫・宝塚に暮らした。宝塚ラグビースクール出身。高校、大学と、関西学院で楕円球を追った。

「先発で長くプレーする機会をもらえたので活躍したい。キックチェイスや外でのプレー、ディフェンスと、自分に科された役割をやれるようになってきたとは思っています」

 サンウルブズ、日本代表に選ばれてはいても、なかなかプレー時間を延ばせない時期はあった。

「くさりかけた時期もありましたが、考え方を変えました。試合に出ている選手がなかなか体を大きくする時間を持てないなら、自分はそこに取り組もうと思った」

 筋肉量も増え、クオリティー高く体重増も実現。イタリアに対しても「ダイレクトプレーが多いが、ワン・オン・ワンでしっかり対応する」と準備に自信をみせる。プライドを持って挑んでくるだろうが、一歩も引くつもりはない。

 ジョセフHCも、第1テストよりタフな戦いになると感じている。

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