NTTコム・池田悠希、長い手でつかむかジャパンの座。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 池田悠希は、炎天下のグラウンドで80分間フル出場。ラストワンプレーで持ち味も活かした。

 6月30日、千葉・アークス浦安パーク。関連企業の集まるラグビーのNTT大会があった。入り口付近には出店が並び、2つあるグラウンドのうちクラブハウスから見て奥側では子どもたちが遊ぶ。

 手前側のグラウンドで組まれた試合のうち最後の一戦では、国内トップリーグで上位を目指すNTTコミュニケーションズが同リーグ再昇格を目指すNTTドコモを49-29で制した。

 勝利チームのアウトサイドCTBには池田が入り、チームの看板たるワイド攻撃を機能させた。8月開幕の国内トップリーグでも存在感を示し、日本代表入りへの道筋を描きたい。

「トップリーグでもスタートで出たいですし、そのあとNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド=代表予備軍の強化機関)、サンウルブズ(スーパーラグビーに日本から参戦するクラブ)へも呼ばれたい」

 昨季の公式データで身長184センチ、体重98キロとサイズに恵まれ、手足が長い。防御を引き付けては周辺のランナーへパスをつなぐなど、グラウンドの右中間、左中間でのチャンスメイクを得意とする。

 幼少期は高崎ラグビークラブ、大和ラグビースクールで楕円球を追うかたわら、バスケットボールも楽しんだ。持ち味はバスケットで培ったようにも映るが、当の本人はこう話したことがある。

「僕自身、バスケットは意識していないですけど、そういうふうに見てもらえます。自分では気づいてないだけで、そうなのかもしれないです」

 高校時代を過ごした大阪では、ラグビー部が強い東海大仰星高に入学。バスケット部の門を叩くことも検討したが、「皆の雰囲気、勝ちたいという思いを感じて、ラグビー部に入りました」。東海大入り後は2年時からレギュラーとなり、NTTコム入りを勝ち取るに至った。

「大学の時よりもコンタクトが激しく、試合展開もスピーディー。練習、試合を通して対応していけるようにしたいです」

 

 NTTドコモ戦では、向こうの防御方法に対応して動きを工夫した。

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