金正恩委員長が非核化の見返りに熱望する個人資産4兆円凍結解除 (1/3ページ)

週刊実話

 北朝鮮は5月24日、メディアのみを招待して核実験場の爆破を公開したが、2008年にも原子炉の冷却装置を公開爆破している。当時、米ブッシュ(ジュニア)政権がマカオの銀行バンコ・デルタ・アジアにあった金正日総書記の秘密口座を凍結したため、金欠に陥った正日総書記が悲鳴を上げ、核開発の停止を実行する代わりに口座の凍結解除をもぎ取ったのだ。ただし、核開発は継続され、米国は見事に騙されている。
 「北朝鮮は米朝会談が開かれたシンガポールのホテル代を払えず、同国政府が肩代わりしています。金欠ぶりを、世界に大恥をかいてまで披歴したのは、米情報機関が金正恩党委員長の秘密口座を凍結しているためではないかと推察されます」(国際ジャーナリスト)

 金ファミリーには外国の銀行に秘密口座があるといわれてきた。その額、およそ400億ドル(4兆円)。国家財政が破綻し、国民が餓死していく中で、金一族がぜいたく三昧の生活を維持するだけでなく、軍・党幹部に豪華なプレゼントを行うことで体制の安定を保持する役割を果たしてきたのが、この秘密口座だ。
 「共同声明に盛り込まれた非核化など各項目の履行は『後継交渉はポンペオ国務長官と北朝鮮高官が主導して行う』と明記されています。ポンペオ氏は中央情報局(CIA)長官時代の3月下旬と国務長官に就任してからの5月初旬の2回、平壌を訪問し正恩委員長と膝詰め談判しています。実は2回目の訪朝では、ポンペオ氏が帰国後も10人前後のCIA要員が平壌に残りました。彼らは盗聴防止の保秘電話システムを持ち込み、正恩委員長の執務室に米朝直通の“ポンペフォン”を設置したと考えられます。共同声明にポンペオ氏の名が明記され、北の高官に個人名がないのはなぜか。それは正恩委員長がウソをついたり、完全非核化を反故にすれば、秘密口座の凍結解除はない。それができるのは凍結したポンペオだけだ、という密約があるからでしょう」(同)

 トランプ大統領は6月22日、北朝鮮の核兵器は米国にとって「異常で並み外れた脅威」だと指摘し、制裁を1年延長すると米議会に伝えた。そのトーンは米朝首脳会談の翌日にツイッターに書き込んだ「もはや北朝鮮の核の脅威はない」というコメントとは大きく乖離している。

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