2019W杯スコッド入りへ向け冒険 NZスターのダグがキヤノン加入へ

ラグビーリパブリック

昨年のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦は全3試合先発で奮闘したイズラエル・ダグ(Photo: Getty Images)

 ニュージーランド代表“オールブラックス”で66キャップを重ね、2011年のワールドカップ優勝メンバーでもあるイズラエル・ダグ(30歳)が、今年のスーパーラグビー終了後、ジャパンラグビートップリーグチームのキヤノンイーグルスに加入することが明らかとなった。7月15日に『TVNZ』などニュージーランドの複数メディアが報じた。

 ひざの故障により、昨年9月を最後にオールブラックスでプレーしていないが、来年日本で開催されるワールドカップ出場はあきらめておらず、2018年度キヤノンでの仕事を終えたあとは帰国し、クルセイダーズに再合流して来季スーパーラグビーに参戦する予定。

 日本を拠点としている間はオールブラックスに選ばれないため、今年のラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)には出場できないが、2019ワールドカップ開催国で何かをつかみ、来年のビッグチャレンジにつなげたい考えだ。

 ハイボールに強く、キレのあるステップと急加速できる走りが魅力で、オフロードやキックのスキルも高い。テストマッチでは通算26トライを記録。2015年は負傷の影響でワールドカップスコッドから落選したが、翌年にはオールブラックスに復帰し、FB、WTBとして存在感を示してきた。昨年はスーパーラグビーでクルセイダーズの9年ぶりの優勝に貢献。今年はひざのリハビリで出遅れ、4月下旬のブランビーズ戦で脳しんとうを起こし試合出場は制限されたが、現在は戦列復帰し、連覇がかかるプレーオフへ向けて状態を上げている。

 ダグは現地メディアのインタビューで、「私にとって、視野を広げ、家族を東京に連れて行くチャンス。すごい冒険になるだろう。私は自分の決断に満足しており、(日本でのプレーを)楽しみにしている」とコメントしている。

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