長嶋茂雄、野村克也も…プロ野球「感涙秘話」男たちの熱い涙の背景にある“物語”に迫る! (1/5ページ)

日刊大衆

長嶋茂雄、野村克也も…プロ野球「感涙秘話」男たちの熱い涙の背景にある“物語”に迫る!

 真剣に戦っているからこそ、時に感情が爆発する。ユニフォームを脱ぐときに、苦汁を舐め続けながらもグラウンドに舞い戻ったとき、友のために必死になるとき――。男たちの熱い涙の背景にある“物語”に迫る!

 選手たちが涙する場面といえば、引退試合だろう。これまでにも数々の感動の名シーンが生まれている。最後だけは、結果は度外視で、思いっきり投げたり、打つことがほとんど。そんな中で、横浜高校時代に松坂大輔らとともに春夏連覇を経験し、横浜や中日で活躍した小池正晃(横浜→中日→横浜)は、これ以上ない“有終の美”を飾っている。

 2013年10月1日、7番ファーストでスタメン出場すると、4回裏の打席で左中間に2ランホームランを放つ。これだけでも滅多にないことだが、現役最終打席となった8回裏の打席で、再び奇跡が起きる。ピッチャーが投げる前から、目を真っ赤にする小池。もはやバットを振れないくらいの状態で迎えた2球目。真ん中に来たストレートをフルスイングすると、打球はレフトスタンドへ吸い込まれたのだ。

「小池は涙を流しながらベースを一周していたんですが、その姿を見て、ベンチにいた後藤武敏が泣いていたのが印象的でした。小池と後藤は、横浜高校時代のチームメイト。2人が抱き合ったシーンには、ウルッとさせられました」(スポーツ横浜担当記者)

 小池はこのホームランについて、「15年間、最後の最後まで野球を諦めなかった思いが通じたのかもしれませんね」と話している。野球の神様が打たせてくれたのかもしれない――。

 ほとんどの野球選手は悔いを残したまま引退する。そうした思いを引退スピーチにぶつけたのが、吉田豊彦(南海・ダイエー→阪神→近鉄→楽天)。貴重な中継ぎ左腕としてプロ通算20年、619試合に登板した鉄腕だ。コンスタントに40試合以上登板していたが、07年は故障の影響もあり、わずか16試合に留まった。それでも、まだやれる自信はあると吉田は考えていた。

 ところが、球団から「後進の指導にあたってほしい」と、コーチになることを要請される。

「長嶋茂雄、野村克也も…プロ野球「感涙秘話」男たちの熱い涙の背景にある“物語”に迫る!」のページです。デイリーニュースオンラインは、野村克也東北楽天ゴールデンイーグルス原辰徳横浜DeNAベイスターズ長嶋茂雄カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧