日本ボクシング連盟・山根明元会長告発文が飛び火する日大問題第2R(2)

週刊実話

日本ボクシング連盟・山根明元会長告発文が飛び火する日大問題第2R(2)

「ある進学塾が実施した6月の全国模擬で、日大系列を志望する中高校生が増えました。本当です。'21年開始の新センター試験の内容が分からないため、それを避けるため、日大系列に入ろうと考えたからです」(進学塾講師)

 学校運営や組織はガタガタでも、新試験制度に救われたようだ。だが、その時まで大学が存続していない可能性も一部で指摘されている。

 いまだアメフト部の問題を解決できない日大の窮地は、まだまだ続きそうだ。

「肝心のアメフト部員たちですが、秋のリーグ戦からの復帰に若干の期待をしていた学生もいました」(体協詰め記者)
 ある学生が匿名を条件にこんな話をしてくれた。

「大学でアメフト競技を終える仲間も多いんです。4年生は絶望的。でも、3、4年生の中には『大学を留年して完全燃焼したい』という声もあったんですが、『留年してまで残る価値のある大学なのか?』と話す部員もいました」

 悪質タックルが露見した時点で、経営トップの田中理事長が謝罪していれば、結果は違っていたのかもしれない。しかも、橋詰新監督の経歴を指して、警戒する学生もいるという。

 「解任した前コーチの中に、橋詰氏と同じ立命館大学の出身者がいたんです。部員たちの間では、そのコーチが一番暴力的で怖かった、と。橋詰監督はどんな指導をするのか、しばらくは距離を置いての付き合いになりそう」(同)

 橋詰新監督は米オクラホマ大学への留学経験もある。同大学の攻撃的隊形を立命館大に持ち込んだ人物だ。

 日大はこれまで培ってきたものを捨てて「橋詰カラー」を学ばなければならないため、今後、長期の低迷を予想する関係者は多い。

 「田中理事長はようやく、大学のホームページでお詫びを出しました。『学生ファーストで』とか言っていましたが、山根会長の件も重なり、危機管理学部の授業形態がおかしいとの指摘も受けていました。日本大学全体が危機にあります」(前出・元職員)

 学生たちからの信頼回復はまだまだ不十分。山根会長を連れてきたのも田中理事長である以上、その責任は免れないだろう。

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