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高橋監督「続投」で詰め腹を切らされるコーチは…

 ヨシノブは続投、詰め腹を切らされるのは周りの一軍コーチ陣ということになりそうだ。
 去る9月12日、都内で12球団オーナー会議が開かれた。その会場を後にする山口寿一巨人オーナーが報道陣に囲まれた。
「大半のオーナーがその球団担当記者に囲まれていました。どの球団担当記者も聞きたいことは一つ。監督の人事ですよ」(ベテラン記者)
 高橋由伸監督(43)は3年契約の最終年である。シーズン半ばに優勝戦線から脱落し、Aクラス入りも確実になっていない以上、契約延長も怪しまれていたが、山口オーナーは淡々とした口調でこう切り返した。
「いろいろ誤算もあって、チームの状態が必ずしも望んでいた状態ではないが、私としては評価をしています」

 誤算とは故障者の続出。キャンプ中から若手を起用していくビジョンを明かし、それを貫いている点を評価しているという。
 一般論として、監督交代の方向で傾いている球団のオーナーははぐらかすか、答えない。もっとも、その反対もあるわけだが、読売グループのドン、渡辺恒雄氏も球宴休み中の中間報告の後、ヨシノブ采配を評価するコメントを発している。「続投」で、ほぼ間違いないだろう。
「成績不振のチームが監督続投を選択する場合、ヘッドコーチ以下主要コーチが詰め腹を切らされます」(前出・同)
 高橋監督の指揮官就任は“緊急登板”だったと言っていい。目ぼしい後任が見当たらず、まだ現役だった高橋監督を半ば強引に指揮官に据えた経緯もある。読売グループはできる限り、高橋監督を守っていくという気持ちが強いのではないだろうか。

「今季の敗因は投手陣の崩壊です。リリーフ陣が不安定なので逆転負けされるケースが多く、補強も投手中心になると思われます」(プロ野球解説者)
 ということは、斎藤雅樹・投手総合コーチがやり玉に挙げられるわけか。しかし、斎藤コーチの処遇に関しては、こんな見方もされている。
「二軍降格かな。あくまでも推測ですが、川相昌弘二軍監督を参謀役とし、斎藤コーチが入れ代わって二軍指揮官にまた戻るのかもしれません。斎藤コーチは後任候補の一人ですし、低迷の続く高橋政権から遠ざけたとの見方もできます」(球界関係者)
 フリーの巨人OBの中にも監督適任者はいる。

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