天才テリー伊藤対談「宝田明」(4)名前どおりのお宝話がすごすぎるよ (1/2ページ)

アサ芸プラス

天才テリー伊藤対談「宝田明」(4)名前どおりのお宝話がすごすぎるよ

テリー 実は、僕が初めて映画館で観た映画が「ゴジラ」だったんですよ。6歳ぐらいだったと思うんですけど、すごく怖くて最後まで観られなかったです。宝田さんがゴジラを初めて見た時の印象は、どうだったんですか?

宝田 いや、僕も怖かったですよ。撮影に入ったものの、特技監督の円谷英二さんから送られてくる絵コンテと「体重2万トン」みたいな数字の情報ぐらいしかなくて、実際のところ、どんな生き物なのかよくわからなかったんです。

テリー あ、出演者でもそんな感じだったんですね。

宝田 撮影が半分ぐらい終わったところで、撮影所にマスコミを呼んでゴジラをお披露目することになりました。そこに、身長2メートル以上のゴジラがノッシノッシと歩いてきたんです。もう、あのギザギザ、デコボコの体を触るだけでも気味が悪くてね。取材の記者の方に「宝田さんと河内さん、ゴジラとおしくらまんじゅうしてください」なんて言われましたけど、「いやいや、無理です!」と(笑)。

テリー でも、不気味で当たり前なんですよね。なんせ、核兵器が生み出した怪獣ですから。

宝田 そうですね。宣伝部からも「広島、長崎、それからビキニ環礁で第五福竜丸の惨劇を見つめてきた被ばく国として、世界に向けて警告を発信するのだ」と説明を受けましてね。「だからお前、心してやれ」とクギを刺されて、とにかく必死にやりましたね。

テリー そのかいあって、大ヒットしましたよね。

宝田 当時の日本の人口が8800万人ぐらいだったんですけれど、961万人の方が観てくださった。国民の約1割ですから、ものすごい数字ですよ。

テリー ちなみに、あの頃の主役のギャラはいくらだったんですか?

宝田 確か、40万円ぐらいだったと思います。

「天才テリー伊藤対談「宝田明」(4)名前どおりのお宝話がすごすぎるよ」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 9/13号宝田明三船敏郎ゴジラテリー伊藤連載などの最新ニュースを毎日配信しています。
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