代表復帰に文化の醸成。リコー3年目のリーダー陣、堂々たる決意。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 もっと試合に出して欲しかった。そう思えるほど、状態は上向きのようだ。

 9月9日、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場。リコーの松橋周平副将が、開幕2連勝を狙って国内最高峰トップリーグの第2節・東芝戦に先発。ノックオンを誘うタックルと壁を鉄球で壊すようなラインブレイク、前半27分の力業でのトライと存在感をアピールした。

 しかし、10-17と7点ビハインドの後半12分に交代を告げられた。神鳥裕之ゼネラルマネージャー兼監督いわく、「彼のパフォーマンスが悪いわけではなかったのですが、流れを変えたかった」。試合を終えたばかりの松橋は、「行ける気がしていた。前も見えていましたし。…悔しいです」と応じる。

「(状態は)悪くないです。徐々に試合を積んで、感覚的に戻ってきている。もっともっと僕の良さが出せると思っているし、もっと良くなる。ただけがをしていただけではなく、強くなって帰ってきたと思っているので」

 一昨季のトップリーグで新人賞に輝いたNO8の松橋は昨秋、日本代表の活動期間中に右ひざ前十字靭帯のけがを負っていた。メスを入れてからは母校の明大で知り合った理学療法士の真木伸一氏を頼り、再発防止のための身体作りや場当たり的でない身体操作のメソッドを体得してきている。東芝戦でのフル出場を強く希求するのは、自然な流れだった。

 今季開幕直前にカムバック。目指すはチームの優勝と、来年のワールドカップ日本大会への出場だ。真木氏が東京・国立で開業した「Re-Vive」へ通う理由を「何かを変えないとワールドカップには行けないとわかっていたので」とし、松橋は続ける。

「頭を刺激して、身体を動かす。感覚だけでやってしまうと(プレーの)いい悪いができてしまうので、常に高いパフォーマンスを発揮できるように意識して動く…。そのためにまず、けがをしない体づくりと操作を覚えないといけない…。もう、けがはないです。

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