腸と脳をつなぐミッシングリンクを発見か?腸に神経伝達物質の存在が示唆される(米研究) (1/2ページ)

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腸と脳をつなぐミッシングリンクを発見か?腸に神経伝達物質の存在が示唆される(米研究)
腸と脳をつなぐミッシングリンクを発見か?腸に神経伝達物質の存在が示唆される(米研究)


 マウスを使った研究によって、腸と脳との関係についての理解が大きく進展したかもしれない。

 大切な用事がある直前にお腹が痛くなったり、ごちそうを食べた後でぼうっとしたことがあるなら、きっとあなたも腸と脳に何らかのつながりがあることをご存知だろう。

 実際に科学者らは、過剰な食欲や不振、肥満、関節炎、うつ病などのさまざまな症状が腸からまず始まっているのではと疑っている(該当記事)。

 しかし、この”第二の脳”と呼ばれる腸が、脳にどのようにしてメッセージを送っているのか明らかではなかった。

・脳と腸をつなぐチャンネル解明への道

 昔は血流の中のホルモンが腸と脳の間接的なチャンネルではないかと推測されていた。だが最近の研究は、ホルモンによる伝達よりももっと直接的で迅速な伝達経路がある可能性を示唆している。

 脳は、皮膚や筋肉の下に張り巡らされている長い神経繊維を伝わる電気信号によって五感からの情報を受け取る。

 これらの信号が伝達される速度は非常に速い。そのために、家のドアを開けた瞬間に、キッチンから漂ってきた美味しそうな匂いに気がつくといったことができる。

 だが、生存に不可欠な空腹を感じる役割を担うことを考えれば、腸は五感に匹敵する重要な感覚器官と言えるというのに、これまで専門家はその信号は複数の段階を経て、ゆっくりと間接的に送られるのだと推測してきた。

 つまり食事を済ませてから数分~数時間かけて腸の中の栄養がホルモンの放出を促し、それが血中に入り、最終的に脳に知らせるというプロセスだ。

 この説は部分的には正しい。たとえば、食事に含まれているトリプトファンは、眠気を誘う脳内化学物質セロトニンに変化することで悪名高い。
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