天才テリー伊藤対談「上柳昌彦」(4)うえちゃんはあと10年頑張ろうよ!

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天才テリー伊藤対談「上柳昌彦」(4)うえちゃんはあと10年頑張ろうよ!

テリー ニッポン放送は今年65周年だよね。うえちゃんは、少なくとも歴代ベスト3に入るアナウンサーだと思うんだ。

上柳 いやいや、僕は社史には残らないですよ。

テリー そんなことないでしょう。うえちゃんはそれだけの努力もしているわけじゃない。

上柳 そう言っていただけるとありがたいですけど。

テリー そういうポジションの人が会社に残るって、どういう感じなの?

上柳 やっぱり居場所はなくなっていきますよね。若い人がいっぱいいる会社の中に、定年になった61歳の男がポツンと座っているっていうのは、妙と言えば妙ですから。最近は、家庭にも自分の居場所がないですしね。子供もすっかり大きくなったし、かみさんともそんなに、ね。

テリー あれれ、セックスしてないの?

上柳 あのですね、前立腺ガンの手術を受けてしまうと、そんな世界から遠いところに行ってしまうんですよ(笑)。先生からは「勃起神経は2本あって、1本は残しましたよ」と言われたんですが、その1本が全然機能しないんです。

テリー そうなんだ。俺も前立腺肥大でトイレが近いんですよ。で、先生に相談したら「じゃあ、いいのがあります」って薬をくれたの。でもその薬、確かにトイレまでの時間は延びるけど、射精しなくなる副作用があるらしくて。

上柳 えっ、じゃあ出なくなるんですか?

テリー うん。試しに1回オナニーしてみたら本当に出なかったから、もうその薬はやめた。「トイレが近いほうがいいや」って。

上柳 尿意より男を取ったと。ちなみに僕は前立腺がないので、もう何も出ませんので。こんなに安全なアナウンサーはいませんからね、とここでアピールしておきます(笑)。

テリー 逆に浮気し放題なんじゃない?(笑)なんて、そういう話は朝のラジオでもしているの?

上柳 いや、さすがにここまでは‥‥ただね、この本のタイトル、最初は「定年ラジオと前立腺」にしようと思っていたんですよ。そしたら担当の編集の方から「買う人が引いちゃうからダメだ」と言われて。

テリー えっ、「前立腺」が入っていたほうが絶対によかったよ!

上柳 リスナーの方もそうだったみたいですね。同じように番組の中でタイトルのことを話したら、「定年ラジオと前立腺」で本屋さんに注文した人が多かったらしくて(笑)。

テリー でもね、真面目な話、俺はうえちゃんがこういう本を出したのはとてもいいことだと思うんだよ。うえちゃんの物の見方やふだん会社では見せないナイーブさを、ラジオの現場の人や後輩の人たちに感じ取ってもらえると思うからさ。じゃあ最後に、今後はどんなふうに仕事に取り組んでいきたいと思っていますか。

上柳 今の自分のレギュラー番組を、できるだけ長くやっていきたいです。自分みたいな居場所のないおじさんに、「これを聴いている時が楽しみなんだ」と言ってもらえるような場所にできれば最高なんですが。

テリー 少なくとも、あと10年は頑張ろうよ。

上柳 そうですね。あと、本を出したおかげでこういう場にも呼んでいただけましたので、放送以外の仕事も少しずつやってみたいなと思っています。

◆テリーからひと言

 やっぱりうえちゃんはおもしろいなァ。まだまだ秘蔵のエピソードもあるみたいだから、ぜひ第2弾「前立腺尿ラジオ」を出版してほしいね。

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