築地市場のネズミ1万匹が近所の医療機関に向かったら…

週刊実話

築地市場のネズミ1万匹が近所の医療機関に向かったら…

 東京五輪が開催される2020年はネズミ年だが、このままでは“ネズミ五輪”と揶揄されかねないほど、東京のネズミ問題が深刻化しそうだ。

 「日本の台所」とも称される築地市場(東京・中央区)が10月6日で営業を終え、83年の歴史を閉じた。豊洲市場(江東区)への移転とともに、築地市場では11日から解体工事が始まったが、市場に暮らすネズミの問題が浮上している。

 「解体に伴うアスベスト(石綿)の飛散については、技術的にクリアできる見通しです。ところが築地に棲息する1万匹ともいわれるドブネズミとクマネズミが、解体に伴って“大脱走”し、銀座をはじめとする周辺店舗などに棲み付くのではとの不安の声が上がっています。ドブネズミは2〜3カ月で成体になり、生殖機能が備わり繁殖が可能になります。築地のネズミ1匹が平均で8匹生むとすれば…。東京は瞬く間にネズミタウンになるかもしれません」(生物学者)

 解体工事の説明会では、「病院にネズミが入ったらどうする」などと、参加者から質問や意見が相次いだ。付近には『国立がん研究センター』や『聖路加国際病院』などの医療機関もあるのだ。

 「築地から逃げ出したネズミが北側の銀座地区や隅田川を泳いで対岸の勝どき、晴海地区にまで移動する恐れがあることから、都は駆除作戦を進めています。敷地周辺で塀がない部分などを高さ1.5メートルのトタン板で囲う“封じ込め作戦”や、粘着シートなどで8月に739匹、9月に333匹を捕獲。これを後4回実施しますが、恐らく“焼石に水”。すでに2回の駆除が行われていてもネズミが減ったという実感はありません。解体工事が始まれば、工事車両の出入りにより、正門は開けっ放しになります。そうなれば“大脱走”が始まるでしょうね」(築地市場関係者)

 もし病院に逃げ込めば、病原菌を媒介するだけではなく、配電線を噛むことで火災を引き起こしかねない。パソコンからデータ消失、手術中のブラックアウトにでもなったらゾッとする。築地の閉鎖は、とんでもない問題を引き起こすかもしれない。

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