光がまったく届かない地底で光合成細菌が発見される。予想外の生存メカニズムの発見で、火星生命体への期待度アップ (1/3ページ)

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光がまったく届かない地底で光合成細菌が発見される。予想外の生存メカニズムの発見で、火星生命体への期待度アップ
光がまったく届かない地底で光合成細菌が発見される。予想外の生存メカニズムの発見で、火星生命体への期待度アップ


 これまで、光合成によるエネルギーで繁殖していたと考えられていた地球最古の生物の一種、シアノバクテリアが、太陽の光が届かない地底深くで発見された。

 定説をくつがえすこの発見に、科学者らは地底には思いもよらぬ生物が存在している可能性を示唆した。そう、地球外生命にも関係のある話だ。

・ダーク・バイオスフィアに存在していた、在るはずのない生物

 “ダーク・バイオスフィア”とも呼ばれる地下環境は、地表から数百メートルも続いており、まったく光の届かない場所だ。

 今回、このダーク・バイオスフィアで発見されたのは、シアノバクテリア(藍色細菌・原核生物)の一種で、これまで生きるために日光が必要だと考えられていた細菌である。

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赤い蛍光色の部分が岩石に付着したシアノバクテリアの細胞を示す
image credit:F. PUENTE-SANCHEZ/PNAS 2018

・なぜここにいる?光のない場所に光で生きるシアノバクテリアが

 シアノバクテリアが発見されたのはまったくの偶然だ。

 スペインの国立生物工学センター(National Centre for Biotechnology)の微生物生態学者であるフェルナンド・プエンテ=サンチェス氏は、別の細菌を探すために613メートルの地下から採取した岩石標本を調べていた。
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