花園優勝主将の長田智希、100周年の早大でも「やれることをやりたい」。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

 創部100周年を迎える早大ラグビー部で、スポーツ推薦で入学したルーキーたちが注目されている。なかでも「調整力」が期待されるのは、身長179センチ、体重83キロの長田智希。昨季は東海大仰星高の主将として全国高校ラグビー大会を制したユーティリティBKだ。

 長田のよさを「調整力」としたのは、古庄史和コーチ。画面に映りづらい攻撃中の所作をいくつか思い起こし、新人の価値を言語化する。

「いい判断ができ、いいコミュニケーションが取れるから周りも動きやすい。アタック中の(ボールを)もらうタイミング、手放すタイミング、直前のコールも上手です」

 10月21日、群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場。加盟する関東大学対抗戦Aの日体大戦に、長田はアウトサイドCTBとして先発した。9月9日の埼玉・セナリオハウスフィールド三郷での筑波大戦(〇55-10)で怪我をして以来の出場だ。

 早大は40-10で迎えた後半21分、敵陣10メートル線付近左の相手ラインアウトをターンオーバーすると左へ展開。身長186センチの大型インサイドCTBの中野将伍がボールを持つと、「自分のところが狙われているな」。日体大のタックラーを2名、ひきつける。

 その右脇にできたかすかなスペースへ駆け込んだのが、アウトサイドCTBの長田だった。中野からパスを受け取ると、敵陣ゴールエリアまで駆け抜ける。直後のコンバージョンキック成功でスコアは47-10となった。

 早大は結局、68-10で大勝。その他のシーンでも、長田は「調整力」を褒められるゆえんを示す。自軍の反則が取られれば、好パスを放った直後でも即座に所定の立ち位置へ戻ったり。用意されたであろうムーブに沿い、おとり役として相手防御を引き付けたり。

 もっとも本人は、自身のパフォーマンスに酔わない。

「怪我した部分はだいぶ、いい感じでした。ただ試合をしながら、プレー面はだいぶ、詰めてかなきゃいけないと思っていました」

 具体的には、タックルの出足などに課題を抱えたようだ。

「スライドしながらディフェンスをする時も、最後の部分はアグレッシブにいかなきゃいけない。ただ、その部分で差し込まれるところがあった。

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