男子マラソン日本記録で1億円なら海外強豪選手が続々帰化する? (1/2ページ)

週刊実話

男子マラソン日本記録で1億円なら海外強豪選手が続々帰化する?

 今年2月、東京マラソンで16年ぶりに日本記録を更新した設楽悠太(26=ホンダ)選手が「マラソン日本記録突破褒賞制度」によって受け取った1億円の金額には驚いたが、10月7日、米国で開催された「シカゴマラソン」で、日本の大迫傑選手(27)が、設楽選手の持つ記録を21秒短縮する2時間5分50秒の日本新記録を出して3着に入ったことにより、2人目の報奨金1億円を手にした。西川晃一郎会長も「日本新に期待してきたが、見事に出してくれた」と顔を綻ばせた。

 男子マラソンは10年以上記録を更新できず、陸連幹部も焦りを募らせていたが、今年に入って2人も更新者が出るとは思わなかったろう。
「報奨金制度はマラソン強化のカンフル剤として創設されました。導入から4年目となった今年2月の東京マラソンで、設楽選手が16年ぶりの日本新を出し、1億円第1号となっていたんです。連合とすれば、嬉しい悲鳴とともに、今後の財源を不安視する声も聞こえてきます」(スポーツ紙記者)

 大迫にとっては、2年後に迫った東京五輪での活躍こそが最終目標に違いない。本人も、「オリンピックに出られるとしたら、そこでは記録に意味はない。大事なのは順位」と言い切る。

 スポーツジャーナリストの織田淳太郎氏が言う。
「大迫は中距離を中心にトレーニングをやっています。米国などで科学的トレーニングを受けている。10キロ走って100メートルダッシュ、それから回復させて、また同じことをやるインターバルトレーニングは非常に効果があると言われています。先端のトレーニングを受けて、いずれ記録を更新するのではないかとみられていた」

 とはいえ、織田氏はロス五輪以降のオリンピックでは、選手を札束でひっぱたいてでも記録を出させる商業主義が蔓延してきたと指摘し、こう続ける。
「私自身は、そうした商業主義があまり好きではなく、今回の大迫の記録にも、さほど関心が持てなかった」

 確かに、鼻先にニンジンをぶら下げて走らせることには賛否両論あるが、選手にとっては一発勝負で記録を塗り替え、1億円を手中にできれば、それで第二の人生が切り開けるのも事実。
「最近は駅伝がブームだが、学生時代に燃え尽きてしまう選手も少なくない。

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