「平成日本シリーズ史」プロ野球史上最大の下克上を果たしたロッテ! (1/3ページ)

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「平成日本シリーズ史」プロ野球史上最大の下克上を果たしたロッテ!

 今シーズンオフにオリックス・バファローズの新監督に就任した西村徳文がかつて率いた千葉ロッテマリーンズは、現在までの日本シリーズ史上において唯一の快挙を成し遂げている。

 2010年のシリーズのことだ。対戦相手はかつてロッテオリオンズ時代に同僚だった落合博満率いる中日ドラゴンズである。中日はリーグ制覇を果たし、その後のクライマックスシリーズも勝利し、堂々のセ・リーグ王者として日本シリーズに進出。かたやロッテは史上初めてペナントレース3位からパ・リーグのクライマックスシリーズを勝ち上がってきたチームだった(05年にもロッテはリーグ2位からプレーオフを勝ち抜いて日本シリーズに進出しているが、当時は最終的なプレーオフの勝利チームがパ・リーグの優勝チームと認定されていた)。

 そのためロッテは「プロ野球史上最大の下克上」を合言葉にシリーズに挑んだのである。

 ナゴヤドームで迎えた第1戦は、クライマックスシリーズを勝ち抜いた勢いを持ち込んだロッテが勝利した。2回表に大松尚逸のタイムリー二塁打でロッテが先制。その裏に和田一浩と谷繁元信にソロ本塁打を浴びて中日に逆転されたものの、3回表に清田育宏のソロと今江敏晃のタイムリーで再逆転に成功すると、その後も2点を追加。守っては先発・成瀬善久以下、5人の投手の継投で中日打線を6安打に抑えた。結果、5‐2の快勝劇であった。

 続く第2戦は中日が先手を取った。何と初回に和田のタイムリーなどで一挙4得点。2回裏にも和田の2点タイムリーなどで3点を追加した。さらに3回裏にもブランコの2点タイムリーなどで3得点。早々に10‐0として試合を決めたのだった。初戦は打線が抑えられた中日だったが、この日は14安打12得点の猛攻を見せ、12‐1で大勝。対戦成績を1勝1敗として名古屋を後にしたのである。

 千葉マリンスタジアムが決戦の場となった第3戦。本拠地に戻ったことでロッテの選手たちが躍動し始める。3回表に荒木雅博に犠飛を許し、中日に1点を先制されたものの、その裏にサブローのタイムリーですかさず追いつき、4回裏には2死満塁のチャンスから清田が走者一掃のタイムリー三塁打を放つなど一挙4得点。これで完全に試合の主導権を握り、さらに7回裏に2点を追加。

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