漫画「あしたのジョー」の大人気キャラクター「力石徹」の実際に行われた葬儀 (1/2ページ)

心に残る家族葬

漫画「あしたのジョー」の大人気キャラクター「力石徹」の実際に行われた葬儀

日本の漫画やアニメは、今や世界中に通用する日本を代表する文化である。その文化の原点となった時代は、1960年代から1980年代前半だろう。巨人の星、宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、そして機動戦士ガンダムなど、日本の漫画・アニメ史に残る超大作が、この時代に次々と誕生した。そんな数ある名作の中で、日本の漫画・アニメ史上初めて、登場人物の葬儀が実際に行われた作品がある。それが「あしたのジョー」だ。

■漫画「あしたのジョー」とは

1968年に連載がスタートした「あしたのジョー」は、天涯孤独の不良少年矢吹丈と、ジョーのボクサーとしての素質に惚れ込んだアル中の元プロボクサー丹下段平が、二人三脚でボクシング人生を歩んで行く物語だ。

犯罪に手を染め鑑別所送りになったジョーに、段平は毎日ボクシングの技術を指南するハガキを送る。そのハガキのタイトルは「あしたのために」。そしてそのジョーの最大のライバルとして登場するのが力石徹である。

■主人公ジョーとライバル力石徹の出会い

ジョーは鑑別所の後に送られた少年院で力石と出会う。そこで力石にコテンパンに打ちのめされ、その後、力石へのリベンジを心に誓う。少年院から出てお互いプロボクサーになるが、力石はフェザー級、ジョーはバンタム級であり対戦する事は出来なかった。しかし、ジョーと同様お互いの再戦を望んでいた力石は、そこから壮絶な減量に挑み、体重をバンタム級まで落としてジョーとの試合を実現する。

試合は力石の勝利で決着した。そして、お互いの健闘を讃え握手を交わそうとした瞬間、力石はマット倒れこみ、そのまま帰らぬ人となった。死因は、ジョーが放ったテンプルへの一撃だった。

■実際に行われた力石徹の葬儀

「あしたのジョー」連載中、力石が死んだ時点で、主人公ジョーよりライバル力石の方が人気が上回っていたと言う。それは、命がけの減量に挑んでまでジョーとの試合を実現したストイックさと、その無口でクールな内面に燃える熱い情熱が、読者の心を打ったからだろう。

そんな力石人気が絶頂にあった事もあいまってか、1970年3月24日、力石徹の葬儀が講談社講堂で執り行われた。

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