早大が慶大に連勝。「4年生の力」が出るまでの道のり。 (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

<第55回全国大学ラグビー選手権大会 準々決勝>慶應義塾大学 19-20 早稲田大学(2018年12月22日/東京・秩父宮ラグビー場)

 ノックアウトステージの準々決勝で11月23日以来の再戦。早大が慶大に連勝した。前回は前半に先行し21-14と逃げ切っていたなか、今度は試合終了間際の逆転勝利を挙げた。

 4強入りした早大SOの岸岡智樹は、両軍を称えながら言う。

「慶大さんにはいくら反省しても次がないなか、僕らは次につながる一歩を踏み出せた。その意味では大きい」

 慶大は外、奥の空間を活用。向こうの鋭く前に出る防御と、接点周辺での激しいタックルをかいくぐるためだ。SOの古田京主将は言う。

「外を使おうと。裏のスペースもあると確認していました」

 蹴った後は、地域獲得のキーマンだった岸岡へも鋭く圧を与えた。前半8分、その岸岡へのキックチャージからWTBの宮本瑛介がトライ。直後のゴール成功で7-5とした。

 その後は一時7-12とされたが、後半15分、ハーフ線付近左でペナルティキックを得るや右へ展開。敵陣ゴール前に入ると左へ球がつながり、最後はNO8の山中侃がフィニッシュ。同点に追いつく。

 12-15と勝ち越され迎えた20分頃には、交代出場したCTBの南翔大のキックで早大の防御の裏を突く。

 カバーに回って捕球した早大FBの河瀬諒介は、「前半にチャージからトライされていたことがよぎってパスをできなくて…」。慶大のチェイスの網へ自ら突っ込んだ結果、味方の援護役が反則を取られた。慶大は24分、敵陣ゴール前右中間でのスクラムから古田主将がトライ。19-15。計画の妥当性がスコアに表れた。

 その間、早大も力は発揮した。特に、慶大が警戒していた防御で光る。

 2点差を追っていた前半24分からの約5分間、自陣ゴール前で計32フェーズもの攻めを耐える。FLの幸重天は刺さっては起き上がり、最後はインゴールに回り込んでトライを防いだ。途中、相手の落球がレフリーの目に入らなかったなどの不測の事態にも、心を乱さなかった。

「ああいうところで働かないと。

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