12年間も警官のふりをしていた男,ついに逮捕(中国) (1/3ページ)
中国で、12年間も警官に化けていた男がついに逮捕された。
こうしたニセ警官は彼が初めてではないが、12年間もの長い間、まわりの人たちに自分がホンモノの警官だと思い込ませ、それを信じられていたのは非常に珍しいケースだ。
・きっかけは兄の雇った弁護士に圧力をかけるため
ワン・フォン(41)は、ずっと警察官になりたいと思っていたが、実際に訓練や試験を受けたりしたことはなかった。
それでも、彼はどうしても諦めきれなかった。すべてが始まったのは2006年。ワンが29歳の時だ。
ワンの兄が借金をめぐる争いに巻き込まれ、弁護士が必要になった。兄の弁護士に法廷で確実にいい仕事をさせるために、その弁護士に会って、浙江省嘉興市の警察署の警官だと嘘をついて圧力をかけた。
これが功を奏したため、味をしめたワンは、他でも同じ手を使いたくなった。偽の制服や手錠、身分証明書まで入手して、友人や知り合いに警官になったと言いふらし始めた。
・警官だと思いこませ妻をゲット
2011年、ワンはのちに妻となるシャオ・リウと出会った。
友人に彼が警官だと紹介されて会うようになったリウは、ワンが語る犯罪や捜査の話に魅了され、彼が副官レベルの警官だと信じ始めた。
だが、彼女の家族は疑っていた。いとこがワンが卒業しているはずの警察学校のことについて訊いたが、当然のことながら彼が在籍していた記録はなかった。
ワンは別の警察学校のIDを使って、うまいことをリウを説き伏せ、まんまと結婚の承諾を得た。
結婚式には、ワンの家族や警察関係者は一切姿を見せなかったので、リウの両親が彼に説明を求めた。