地面師フィリピン強制送還で新橋資産家失踪事件に新たな展開

週刊実話

 小山操、または小山武こと、カミンスカス操容疑者(58) が、不法滞在で身柄を拘束されているフィリピンから新年早々にも移送される見通しであることが明らかになった。カミンスカス容疑者は大手住宅メーカー『積水ハウス』から約55億円を騙し取った大型詐欺事件で、国際指名手配されていた主犯格と言われる。

 「カミンスカスは新橋資産家女性失踪事件の関与も疑われている。カミンスカスに積水詐欺の指示を出したとして再逮捕されている内田マイクは、新橋資産家女性が所有する土地の売買契約の現場にいたことが分かっています」(捜査関係者)

 新橋資産家女性失踪事件とは、東京・新橋のマッカーサー通りに隣接する土地を所有していた高橋礼子(当時60)さんが2016年3月に突然失踪。同年10月、自宅近くの通路で白骨死体で発見された事件だ。

 「当初、警察は“事件性はない”と発表しました。ところが、失踪前に高橋さんは周囲に“私は土地を売っていないし、印鑑も押していない”と話していたのに、高橋さんの死体が発見されるまでの間に所有していた新橋の時価総額6億900万円の土地が地面師グループによって売買されていたんです」(事件ライター)

 積水事件では、これまで16人が逮捕されているが、そのうちのカミンスカス容疑者を含めた4人が新橋資産家女性失踪事件に関与していると見られている。

 カミンスカス容疑者は、詐欺師グループの間では「金になるなら何でもやる事件屋」と呼ばれていた。10年前には不動産会社『ABCホーム』の塩田大介元会長が法人税法違反容疑で逮捕された際、カミンスカス容疑者も一緒に逮捕され、実刑判決を受けている。

 「その後、不動産ブローカーに転身したが、上手くいかなかった。積水事件の主犯格の1人として15人目の逮捕者となった土井淑雄容疑者の事務所に転がり込んで、地面師として頭角を現したんです」(同)

 積水ハウスがだまし取られた63億円の行方は、これまでのところわかっていない。報道によると、カミンスカス容疑者はフィリピン入国時に少なくとも500ユーロ札100枚(約640万円)を持ち込んだとされるが、拘束時の所持金は日本円換算で360万円だったという。事件の全容解明にはまだ時間がかかりそうだが、加えて新橋事件の捜査も新たな展開を見せそうだ。

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