稀勢の里が初場所復活を遂げる年末年始「猛稽古」裏 (1/3ページ)

週刊実話

稀勢の里が初場所復活を遂げる年末年始「猛稽古」裏

 年明け早々の13日に幕を開ける初場所(東京・両国国技館)で、横綱稀勢の里(32)が文字通りの正念場を迎える。横綱になって11場所中、15日間皆勤したのはたった2場所だけ。先場所後には、横綱審議委員会から史上初の奮起を促す“激励”も受けた。稀勢の里が生き延びる道は、スタートからひたすら勝ち星を積み上げるだけ。序盤でまた負けが込めば“即アウト”という危機的状況だ。果たして、日本人唯一の横綱は復活できるか――。

 この年末年始、正月どころではなかった大相撲関係者が2人、いや、その元妻も含めると3人いる。元貴乃花親方、その元妻の景子さん、それに稀勢の里だ。

 相撲協会を退職して3カ月あまり。これからの去就が注目される元貴乃花親方と、離婚して2カ月あまりになる元妻の景子さんはこの年末年始、それぞれテレビ出演し、離婚に至る経緯や現在の心境などを赤裸々に語った。とりわけ、政界進出の噂も絶えない元貴乃花親方は、年末、それに1月2日と2度も出演している。

 「やはり注目は、2日の瀬戸内寂聴さんとの対談でしたね。『(離婚して)1人だと物事を落ち着いて考えられる』と胸の内を明かし、これからは好きなことをしなさいと諭されると、『ハイ』とうなずいていたのが印象的でした。元貴乃花親方が出演したのは日本テレビ。景子さんがタレントの坂上忍と対談したのは古巣のフジテレビ。おそらく2人は、これからもそれらのテレビ局を中心に出演数を増やしていくのではないかと見られています」(テレビ局関係者)

 こんな2人と比べると、悲壮感に溢れていたのは、もう後がないところまで追い込まれている稀勢の里だ。先の九州場所は優勝宣言までしながら初日から4連敗した揚げ句に休場。あまりの不甲斐なさに横審もついに堪忍袋の緒を切り、史上初の「激励」を下す奥の手を切った。

 「横審の決議には引退勧告など3種類あります。『激励』は一番軽いものですが、これを受けて期待に応えられないと、もう引退するしかない。言って見れば、引退勧告に等しいものです。しかも、初場所には出場しろと厳命までしているんですから、稀勢の里にとって絶体絶命のピンチと言えるでしょう」(担当記者)

 生き延びる方法はたった一つ、勝つことのみ。逃げ道はもうない。

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