【昭和芸能伝説】ラジオ最終回の放送直前に死亡した女優

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【昭和芸能伝説】ラジオ最終回の放送直前に死亡した女優

 昭和62年(1987年)8月2日、FM横浜で毎週日曜日午後4時から放送されていた「湘南ミュージックスカイウェイ」というラジオ番組が最終回を迎えた。

 本番組の特色は「ミュージックスカイウェイ」という番組名の通り、湘南の上空をDJの乗ったヘリコプターが飛び音楽を流したり、リスナーからの手紙を読むという画期的な番組で、DJは若手女優・石田紀子が担当していた。

 さて、この「湘南ミュージックスカイウェイ」だが、最終回の放送直前、パーソナリティが事故により死亡するという悲劇に見舞われている。

 当時の新聞によると、8月2日15時53分頃、神奈川県茅ヶ崎市東海岸南4丁目付近でFM横浜のチャーターしたヘリコプター機が墜落した。搭乗者は4人で、2名が内臓破裂で死亡、2名が腕や腰の骨を折る重体となる大事故だった。

 そして、この事故を起こしたヘリコプターこそ「ミュージックスカイウェイ」の搭乗機であり、死亡者の中にはパーソナリティである当時26歳の石田も含まれていたのだ。

 「ミュージックスカイウェイ」は生放送という体をとっていたが、実際には安全性などを鑑みて放送は事前に収録したものを放送していた。そして放送当日は同じ時間帯に番組と同じコースにヘリコプターを飛ばし、番組を視聴しているリスナー達へ手を振るといったサービスを行っていた。この日もリスナーへの「最後の挨拶」としてヘリコプターに乗り込んだが、その道中、番組が放送される7分前にヘリコプターが墜落。前述の通り、番組そのものは事前に収録されたため中止にはならなかったが、「ヘリコプターは茅ケ崎海岸をゆっくりスライドするように旋回しています……」という彼女による実況が放送された時、ヘリコプターは既に大破しておりパーソナリティもこの世の人間ではなかったのである。

 なお、石田は本番組のため女優業をセーブしていたが、番組を降板するにあたり「これからは本来の女優業に戻って頑張ります」とリスナーに知らせていたが、皮肉なことに石田の女優カムバックは果たされることはなかった。

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