約1万年前の宇宙の金属から作られた仮面が発見される(アメリカ) (1/2ページ)
約1万年前に宇宙からやってきた金属から作られたらしい古代の仮面が発見された。
これはアメリカ・フロリダ州で、メルボルン・ビーチで行われた金属探知機を使った調査中に発見されたもので、インカ帝国以前の文明のものと思われる。
隕石で抽出された金属から作られたその仮面の希少性から5500億円相当の価値がある「お宝」と噂されている。
・インカ帝国以前の文明が作った神の仮面
推定によれば、使用されている隕石は1万から1万2000年前のもので、仮面はインカ帝国以前の文化のもの。宗教的な儀式に使われたのではと考えられている。
また仮面は、インカで最も重要な神の1柱である、創造神ビラコチャを模したものであるらしい。
神話によると、ビラコチャは暗黒に包まれていた時代、チチカカ湖から現れ、光をもたらした。さらに太陽、月、星々を創造したとされる神でもあり、石に息を吹きかけて人間を作り出した。
しかし最初の創造物は脳のない巨人で、ビラコチャはこれに満足できなかった。すると大洪水を引き起こし、創造物を絶滅させると、もっと小さな石から別のものを作り出したのだという。
・スペインの征服者が盗掘した品か?
仮面はスペイン人の盗掘者によって盗まれ、略奪品を本国へ送るためガレオン船につまれた物品の1つである可能性が高いそうだ。
「マチュ・ピチュから盗まれたものだろう」と仮面の発見者であるマイケル・トーレス博士は話す。
だがスペインへと出港したそのラ・コンセプシオン号が本国に着くことはなかった。1715年に台風で損傷を受け、沈没してしまったのだ。