サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「エポカドーロを頭から狙う」 (1/2ページ)
93回を数える伝統の一戦、中山記念が東のメインだ。毎回、顔ぶれがいいGII戦として知られるが、一昨年、大阪杯がGIに昇格したことにより、その前哨戦としての意味合いで、さらに重みを増した格好。今年も、エポカドーロ(皐月賞)、ステルヴィオ(マイルCS)、スワーヴリチャード(大阪杯)、ディアドラ(秋華賞)とGI馬が4頭出走してくる豪華版だ。
ただそのためか、出走頭数は少ない。が、本番に向けて有力馬がどんな競馬を見せてくれるのか、興味は尽きない。
まずはデータをひもといてみよう。
馬単が導入されたのが03年。それ以降、これまでの16年間で、馬単での万馬券は3回(馬連では2回)。この間、1番人気馬は5勝(2着1回)、2番人気馬は4勝(2着2回)。1、2番人気馬のワンツー決着はない。
大きく荒れることは少ないが、かといって簡単に有力、人気どころで決まりにくいのが特徴か。
この16年間で7歳、8歳馬の古豪が2勝ずつあげており、年齢を重ねているからといって軽くみることはできないが、明け4歳馬、充実著しい5歳馬は強い。
そしてここ何年かは牝馬の好走が目立つようになっており、紅一点ラッキーライラックは軽視できないだろう。今週の追い切りで、どのような動きを見せるか、注目ものだ。
しかし、別定戦である以上、前述したGI馬を優位に見るのが、やはり馬券の筋だろう。当欄としても、この4頭のいずれかを中心に据えたい。
その中で、最も期待を寄せたいのは、エポカドーロだ。
昨年春の勢いはすごかった。小倉のあすなろ賞(500万下)を勝つまでは、大して注目されなかったが、そのあとはスプリングS僅差2着、皐月賞制覇、ダービー僅差2着の大活躍。
秋は神戸新聞杯4着、菊花賞8着と失速したが、これは恐らく体調が整わなかったこともあるだろう。それに菊花賞は、3000メートルの距離がこの馬には長かったと見るべきだ。
父は3冠馬オルフェーヴルだが、母は短距離馬。ずんぐりした体型から察しても、ベストは、やはり皐月賞と同じ2000メートル前後なのだろう。