ビートたけしの名言集「28年間に及ぶ『たけし軍団年表』作成依頼」 (1/2ページ)

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ビートたけしの名言集「28年間に及ぶ『たけし軍団年表』作成依頼」

「今度よ、軍団の年表作ってくんねーかな。誰が何年に入ったか、わかりやすいやつ。悪いけど頼むな」

 1カ月程前、殿から「たけし軍団年表」の作成を頼まれたことがありました。

 で、この時まず思ったのは〈辞めた人も含めたら、今までいったいどれくらいの人数が殿の下へ弟子入りし、あのおかしな芸名(例・玉袋筋太郎)をもらったのだろう?〉と。

 そして、いざ年表を作りだして感じたのは、その歴史の長さです。“わたくし調べ”によりますと、一番弟子のそのまんま東さんが殿に弟子入りを許されたのが1982年。最新の弟子で、今現在、殿の運転手をしている青年が弟子入りをしたのは2010年。一番弟子から最後の弟子まで実に28年。殿は28年間、たえず弟子を取り続けてきたわけです(現在は弟子を取っていません)。

 しかも、弟子の取り方がかなり特殊で、何かテストがあるわけでも、明確な基準があるわけでもなく、殿いわく「その時のタイミングと気まぐれ」なのです。

 で、かつてのわたくしもそうでしたが、思い詰めた表情でやってくる、行き場のない、汚い恰好の弟子入り志願の青年をタイミングだけで判断して、入門を許し、翌日から付き人や運転手にしたりするわけですから、これはかなり異常なやり方であり、ある意味、とんでもないボランティア活動だと思います。きっと弟子になれた軍団の誰もが常々思っているはずです。

〈あの時、殿の弟子になれてなかったら、いったい僕は今頃、どこで何をしていたのだろう〉と。

 高校中退で、どのバイトも3日と続かなかったわたくしが、今、芸能の世界の端っこで、なんとか仕事をできている事実は、殿の“気まぐれな弟子入り制度”があったおかげなのです。

 現在、どこの芸能事務所も、かなり高額な入学金を必要とするお笑い学校を設立し“芸能の世界でなんとかやっていきたい”といった若者に取っかかりを作り、この世界へのルートを紹介している時代です。が、殿は30年近くにわたり、当たり前のように無料で弟子を取り、この世界への入り口を開放しています。しつこいようですが、もうこれは壮大なボランティア活動といっても、まったく言い過ぎではありません。

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