人間男性の血液が乳白色に。一体何が起きているのか?(ドイツ) (1/3ページ)

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人間男性の血液が乳白色に。一体何が起きているのか?(ドイツ)
人間男性の血液が乳白色に。一体何が起きているのか?(ドイツ)

Image by Myriams-Fotos on Pixabay

 「お前の血は何色だ?」と問われれば、人間の場合「赤」と答えるのが正解だろう。だが、あるドイツ人男性から血液を採取したところ、赤から乳白色に変化したという。

 いったい何がおきているのだろう?

 結論から言えば、古代の治療法によって、男性は、からくも命を取り留めることができたという。

・血液には中性脂肪が大量に含まれていた

 ドイツ、ケルン大学病院に糖尿病を患った39歳の男性が来院した。患者は嘔吐をするほどの気分の悪さや頭痛を訴えており、意識も朦朧としていた。

 検査の結果診断されたのは、血液の中にトリアシルグリセロールが大量にたまってしまう、「高トリグリセリド血症」という病気だ——要は血液に中性脂肪がたっぷり入っていたのだ。

 通常、この病気に対しては、体内から血漿を抜き取り、そこに含まれる余分なトリアシルグリセロールを除去したうえで、綺麗になった血漿を体内に戻すという治療が施される。

 だが1つだけ問題があった。
 中性脂肪の量が半端ではなかったのだ。

 男性に血漿交換法を試してみたところ、血液が脂肪でドロドロになりすぎていて、機械が詰まってしまった!それも二度も!

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image credit:Koehler et al., Annals of Internal Medicine, 2019

・重症患者のさらに36倍の中性脂肪で血液が白くなる

 一般に、血液に含まれるトリアシルグリセロールが、デシリッターあたり150ミリグラムを超えると異常と診断される。

 これが200~499ミリグラムならば高いとみなされ、500ミリグラムにもなれば非常に高いと判断される。
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