俳優 桜田通 #n通りの選択「あのとき留学してなかったら、ぼくはいない」 (1/12ページ)
3月8日よりdTVで配信されるストーリー選択型ドラマ『FHIT MUSIC♪ ~倉木麻衣~』に出演する俳優・桜田通に、人生の選択をテーマにお話を伺うと「人生は選択の連続だ、おかしいぐらいに」と語ってくれた。その言葉には、数えきれない人生の選択から目を逸らさなかった、ひとりの俳優のゆるぎない想いが宿っていた。あらゆる「選択」に悩んでいるひとに届いてほしい、桜田通の「俳優」を選んだ人生について。
聞き手と文と題字:点P /『マイナビ学生の窓口』編集長
写真:工藤ケイイチ/ブリッジ
ーー「俳優という生き方」を選択したきっかけは?
「俳優の道をみずから選択したか」というと、そうじゃなかったりして、言ってしまえば、流されるままの部分はあったかもしれません。
小学校5年生のときに入った事務所もスカウトだったし、やることも親にぜんぶ任せていたので。
最初は、グループで歌とダンスをやっていたんですよ。そのグループが解散してから、中学2、3年生くらいのときに舞台に出たのがはじめての芝居でした。
最初は期待に応えるでもなく、言われたことをまじめにやろうと思っていただけでしたね、ほんとうに。
ーー流されることは、イヤではなかった?
イヤでもなければ、なんともなくって。
ふつうの人生をいっかい生きた上で、自分がもういっかいこの人生をやっていたとしたら、変わった世界に生きていることは理解できていたと思うんですけど、そのときのぼくにとっての常識が、芸能の世界にいることだったので。