「昭和・平成」有名人の衝撃自死(6)妻をも苦しめた古尾谷雅人の「こだわり」

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「昭和・平成」有名人の衝撃自死(6)妻をも苦しめた古尾谷雅人の「こだわり」

 2月17日から3月10日までテレビ朝日系で放送され話題となった、「4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!」。

「40年以上に渡って愛されてきた“スーパー戦隊シリーズ”のスペシャル企画で、シリーズの中でも特徴的な5組の人気戦士が力を合わせて戦う豪華オールスター版に、かつて彼らの勇姿に胸を焦がした大人たちもテレビにかじりついたようです」(テレビ誌記者)

 スーパー戦隊シリーズの元祖といえば、「秘密戦隊ゴレンジャー」(NET=現・テレビ朝日=系)。特にアラフィフの男性は、メンバーの中で紅一点だったモモレンジャーこそ性の目覚めであったという者も多いはずだ。加えて、そんなゴレンジャーにさわやかな艶っぽさで華を添えていた、加藤陽子の存在をご記憶なら、かなりの通である。これを演じていたのは、80年代の日活映画の人気女優・鹿沼絵里。自死した俳優・古尾谷雅人さんの妻であった。

「古尾谷さんは03年3月25日に、文京区の自宅の寝室で首を吊って自死。遺書を残していませんでしたが、当時、芸能事務所の経営失敗やマンションのローンなどから3億円もの借金を抱え、闇金融に頼らざるを得ないほど金銭的に困窮していたといいます。また、妻の鹿沼さんに暴力をふるわずにいられない自分自身に悩んでいたことを、のちに鹿沼さん本人が明かしています」(芸能記者)

 人気俳優だった古尾谷さんだが、「気に入らない仕事はやらないから、お金がまったく入ってこないこともあった」とも鹿沼さんは語っていた。俳優としてのこだわりの強さが、自身を、そして家族を苦しめていたというのだ。

 苛烈にしか生きられない2人が惹かれあったのも必然。そして、破綻するしかなかったのも必然だったのかもしれない。

(露口正義)

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