伝説の「平成・春のセンバツ対決」PLが「連続激突3季目」でついに横浜に勝利 (1/2ページ)

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伝説の「平成・春のセンバツ対決」PLが「連続激突3季目」でついに横浜に勝利

 高校野球甲子園大会では、春夏、もしくは夏春連続という2季連続で同一カード対決となることはあるが、3季連続となると極めてマレ。その1つが1999年第71回春の選抜で実現した。横浜(神奈川)対PL学園(大阪)である。

 この前年、両校は春夏の甲子園で激闘を繰り広げた。当時の横浜は“平成の怪物”松坂大輔(中日)を筆頭にタレント軍団を擁し、甲子園大会優勝候補の大本命。対するPLも主将の平石洋介(東北楽天監督)を中心に戦力が充実。春夏の対決いずれも大接戦となったが、いずれもPLが惜敗した。春は2‐0とリードしていたが終盤に崩れて2‐3の逆転負け。夏は延長戦で2度許したリードに追いつく粘りを見せたものの延長17回の死闘の末、最後は力で突き放され9‐7と無念の惜敗。両試合とも僅差で勝利を逃がしたPLナインにとって“打倒・横浜”はまさに悲願だった。

 この両校が翌年春の選抜にそろって出場。そしてまさかの初戦で激突という展開に。PLにとってはリベンジの舞台がいきなり訪れたのだ。旧チームから残ったメンバーは横浜との延長17回戦で松坂から4安打した切り込み隊長の田中一徳(元・横浜)や控え捕手だった田中雅彦(元・千葉ロッテなど)、名手・足立和也の3人。対する横浜は大黒柱の松坂らが抜け、春夏連覇した旧チームよりも小粒とはいえ、前年秋の関東大会では堂々の準優勝。この“因縁の対決”は当然のように1回戦屈指のカードとされ、戦前から高校野球ファンの高い関心が注がれたのである。

 試合は初回から動いた。表に横浜が1点先制するとその裏にPLもトップの田中一徳が出塁し1死三塁のチャンスを作る。ここで3番・覚前昌也(元・大阪近鉄)と4番・七野智秀(元・横浜)に連打が飛び出し逆転。その後、点を取り合う激しい展開となり、試合は5回終わって5‐3とPLが2点リードしていた。

 この緊迫した試合の中、得意のカーブが決まらず、序盤から常に走者を背負って粘り投球を続けていたPLのエース・植山幸亮。5回表のピンチはショート・足立の連続ファインプレーで助けられたが、続く6回の表に横浜の同点への執念がついに実る。苦投の植山を捉え、試合を5‐5の振り出しに戻したのだ。

 だが、終盤勝負と踏んでいたPLベンチに焦りはなかった。

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