アントニオ猪木はライオンを買って…藤波辰爾×藤原喜明「怪物プロレスラー」豪快秘話 (1/5ページ)
規格外の体躯でマット上を席巻した外国人レスラーたち。彼らの往時を知る2人が仰天エピソードを公開!!
――お二人は旗揚げ1年目から新日本プロレスに在籍されていますけど、歴代の外国人レスラーで、どなたが印象に残ってますか?
藤波 やっぱりアンドレ・ザ・ジャイアント、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガンとかね。
藤原 アンドレはあんなにデカいのに運動神経が良くてね。“走る”のも速いし。
藤波 いや、あれは歩いてたんじゃない? 星野勘太郎さんが走っても、アンドレが歩くのと変わらなかったんだよ(笑)。
――歩幅が、あまりにも違いすぎて(笑)。
藤原 あったな~。俺も見ていて笑っちゃったけど(笑)。そういうのは強烈に覚えてるよな。
藤波 みんな、個性が強かったからね。
藤原 昔のプロレスラーはみんな、怪物だったんだよ。だいたい、パンフレットに「正体不明」とか書かれてたけど、覆面して正体不明で、どうやって入国するんだよ! パスポートは、どうなってるんだよ!(笑)
藤波 入国審査を通るわけだからね(笑)。
藤原 でも、いい時代だったよね。夢というか幻想みたいなのがあったんだよな。
■力道山は新幹線の出発を遅らせた
藤波 なぜか、プロレスラーというだけで融通が利いたんだよね。だって、電車とか飛行機が出発を待ってくれたんだよ。「猪木さんが向かってるので、ちょっと待ってください」って。
藤原 力道山先生は新幹線の出発を遅らせたらしいね。車内放送で「今、力道山選手をお待ちしてます。しばらくお待ちください」って。みんな、怒るよ(笑)。
藤波 でも当時は、それに納得してたからね(笑)。