秋津壽男“どっち?”の健康学「40代から増える男性の更年期障害。ホルモン量検査や投薬治療の必要はあるか」 (2/3ページ)
◆AMSスコア
1.総合的に調子が思わしくない
2.関節や筋肉の痛み
3.ひどい発汗
4.睡眠の悩み
5.よく眠れず、しばしば疲れを感じる
6.いらいらする
7.神経質になった
8.不安感
9.身体の疲労や行動力の減退
10.筋力の低下
11.憂うつな気分
12.「絶頂期は過ぎた」と感じる
13.力尽きた、どん底にいると感じる
14.ひげの伸びが遅くなった
15.性的能力の衰え
16.早朝勃起の回数の減少
17.性浴の低下
上記は、男性の更年期障害診断に広く用いられている「AMSスコア」です。17項目それぞれを、
「なし=1点」「軽い=2点」「中度=3点」「重い=4点」「非常に重い=5点」
で診断してください。
合計点数が26点以下は正常、27~36点は軽度、37~49点は中度、50点以上は重度の更年期障害とされます。
また、最近の傾向としては、更年期障害が定年と重なる場合が少なくありません。逆に言えば、定年が存在しない自営業やフリーランス、あるいは定年後の目標が定まっている場合、更年期障害には見舞われずに済むわけです。
中度や重度と自己診断された方は、医者を受診する前に、まず、次の目標を見つけてみてください。